中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
前回、前々回と、夏休みに家でダラダラ過ごす子についてお話ししてきました。
今回は、親の効果的な行動や声掛けについてお話ししていきます。
一緒に取り組む
なんとか子どもに勉強をさせようと思っても、子どもは親の思うように動かないものです。
そこで、子どもに勉強をさせるのではなく、一緒に勉強に取り組むといった親の姿勢が大切になってきます。
「一緒にやってみよう」といった声掛けに難色を示すお子様も。
しかし、心の中では、一人ではなく親と一緒にできることを嬉しく思っているものです。
親御さんは、お子様が勉強をしている隣で読書をしても良いですし、仕事をしても家計簿をつけても良いかと思います。
また、同じ問題をお子様の隣で解いてみるのも、子どもが今どんな勉強をしているのか分かるので良いかもしれません。
小さな成功体験をさせる
お子様が勉強をしたら、かならず褒めてあげてください。
褒めるのは、問題が解けるか解けないかではなく「行動(勉強)した」ことについてです。
勉強をする⇒親が嬉しそう・親に褒めてもらえる⇒自分も嬉しい⇒次に勉強する意欲が湧く
といった良いループを作り出しましょう。
また、簡単な問題を解かせるのも一つの手。
「同じ学年なら誰でも解けるような問題を解いても意味がないのでは?」と思う親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、お子様に自信をつけさせるのにはとても有効な方法です。
分かる・解ける⇒勉強が楽しくなる⇒勉強したことを褒められる⇒もっと勉強したいと思う
という風に、勉強が楽しいものだと思えるようになります。
とはいえ、一度や二度このようなアプローチをしても、すぐには意欲を引き出せません。
親も根気強く子供の勉強と向き合うのが必要です。
お忙しい親御さんが多いので「子どもの勉強にそこまで時間を割けない」というのが本音ではないでしょうか。
毎日2時間、3時間と、お子様の勉強に一緒に取り組めるのであれば理想的です。
しかし、どうしても時間が割けない場合は、最後にお子様がした勉強を確認して「今日も頑張ったね」と褒めてあげてください。
「〇〇くん(ちゃん)が頑張っていて、お母さんはすごく嬉しいよ」と笑顔で言ってあげてください。
そしてお仕事がお休みの日は、お子様の勉強に一緒に取り組んでいただければと思います。