行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
こんにちは、教室長の丹下です。
新しい学年になって1か月ほど経ちましたが、お子さんは学校生活に慣れている様子でしょうか。
来月にはテストを控えているお子さんも多いと思うので、そろそろ勉強のスイッチを入れておきたいところですね。
さて今回は、勉強においての「問題解決能力」についてお話したいと思います。
日々の生活の中に、「問題」はたくさん転がっています。
例えば、
- 「朝早く起きたいのに起きれない」
- 「買いたいものがあるけどお金が足りない」
- 「このままでは第一志望校に合格できない」
などです。
あらゆる問題のほとんどは、実現可能かどうかは別として、解決策があります。
この解決策について、適切な策を考え行動できる能力を、問題解決能力といいます。
日々勉強している中で、小さな問題に何度もぶつかりながら、それでもその問題をひとつずつ解決しているお子さんこそ、
成績を伸ばすことが出来るのです。
では、勉強においての「問題」とは一体何でしょうか。
「どうにかしたい」「どうにかさせなくてはいけない」と思ったことは、「問題」です。
そしてその問題を細かく分けていき、問題の原因となっているものを探ることで、問題解決につながります。
勉強においての悩みを聞く時、一番多いのが「テストの点数があがらない」です。
今回は「テストの点数」という「問題」について考えてみましょう。
お子さんのテスト結果を見てただ「勉強しなさい!」と言っても、お子さんは実際に何をしたら良いのかわかりません。
まずは問題を細かく分解してあげることが必要です。
問題が起こったら、
①どこが問題なのか
②なぜ問題が起こったのか
この2つを考えましょう。
まずは「どこが問題なのか」についてです。
「テストの点数のどこが良くないのか」を考えるとき、その視点はいろいろあります。
- 普段のお子さんの点数とのギャップ
- 平均点とのギャップ
- 目標点数とのギャップ
- 基本問題での正答率、応用問題での正答率
点数だけでも、どこが問題なのか、どこを解決するべきなのかを見極めていく必要があります。
「点数」という広い範囲で見るのではなく、もっとピンポイントで見ていくと、
その後何をすればいいのか、解決策が見えやすくなります。
次に「なぜ問題が起こったのか」についてです。
それを見極めるためにはテストまでの行動を見直していけば良いのです。
例えば、
①テスト前日どんな勉強をしていたのか、どのくらい時間をかけてやれていたのか。
②それが好ましくない行動であれば、どのような行動が理想的だったのか。
③理想の行動は実現可能なのか。
「①テスト前日どんな勉強をしていたのか、どのくらい時間をかけてやれていたのか。」を書きだした後、
「②それが好ましくない行動であれば、どのような行動が理想的だったのか。」を考えて①の隣に書きだします。
そして「③理想の行動は実現可能なのか。」を考えます。
実現不可能のものには×をつけていきます。
ポイントは②の段階で、「この行動は理想的だけど、実行に移すのは難しいだろう」と思うこともとりあえず書いてみることです。
あり得ないことから派生してより理想的な方法を考えることが出来るかもしれないからです。
例えば、「毎年この時期テストで出る問題をこっそり先生から聞きだす」という方法が思いつき、
これは実現しないだろうと思っても、
「じゃあ、近所に住んでいる〇〇先輩なら過去問を持っているかもしれないから参考にさせてもらおう」
という考えになるかもしれません。
これは立派な問題解決方法です。
問題解決のためには
何か行動を変えたり、好ましい行動を増やしたり、または好ましくない行動を減らしたり・・・
ということが必要です。
そのためには、「どこが」「なぜ」問題なのかを把握しないといけません。
もうすぐGWになり、来月テストを控えているお子さんも多いと思います。
時間が取れるこの時期に、今一度自分が抱えている問題を見つめ直してみるのも良いかもしれませんね。