中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
前回は新年度に立てる2つの目標についてお話ししました。
目標が決まったら、それに向けて頑張るのみ・・・ですが、目標を達成しやすくするコツがあります。
それは、新年度の目標を達成させるための“行動目標”を立てることです。
今回は、その行動目標についてお話しします。
行動目標とは?
「目標」と一口にいっても、①状態目標②結果目標③行動目標があります。
- ①の状態目標は「成績を上げて親に褒められる」のような、理想とする将来の状態を目標にしたものです。
- ②の結果目標は「英語のテストで80点以上をとる」のような、具体的で明確なゴール地点を示したものです。
- ③の行動目標は「毎日、数学のワークを2ページやる」のような、具体的な行動を示した目標です。
状態目標は“なりたい未来の自分”、結果目標は“明確なゴール”、行動目標は“ゴールするためにやること”と考えると分かりやすいかと思います。
前回お話しした目標が②の結果目標です。
結果目標(ゴール)が決まっても、どうやってそこにたどり着けばいいのか分からなければ上手く進めなかったり、遠回りしてタイムアウトになってしまったりすることも考えられます。
そこで重要となるのが【行動目標】なのです。
行動目標の立て方
自分が立てた「新学期の目標」を達成させるためには
- 何をすればいいのか
- どうすれば達成できるのか
を考えましょう。これが行動目標を簡単に立てるコツです。
1年後に苦手な科目を克服したい場合は
- 例1:苦手科目のワークを毎日3ページ勉強する
- 例2:毎週土日に苦手科目のさかのぼり学習を1時間やる
のような行動目標が立てられるかと思います。
また、行動目標は1つでなければいけない決まりはありませんので、例1と例2のどちらにも取り組むことで、より新年度の目標を達成しやすくなります。
たとえば、体育の成績を上げたいと思う子は「毎日15分間ジョギングをする」でも良いですし、英語に関する目標を立てている子は「1日3個の英単語を覚える」でも良いかと思います。
「いつ、なにを、どれくらい、どうするのか」を意識して、行動目標を立ててみてください。行動目標の中に具体的な数字を入れるもの大きなポイントです。
行動目標が「キツすぎる・ムリがある」ようであれば、達成できなくなってしまうので要注意。
場合によっては、先日立てた新年度の目標は本当にムリのない目標なのか?を見直し、新年度の目標自体を立て直す必要もあるかと思います。
一番大切なポイントは、自分に合った目標であることです。
新年度。気持ちも新たに、目標を立てて有意義な一年間を過ごせるようにしましょう。