行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
5回にわたり教科別に教育改革のポイントを解説していきます。
今回は、国語の変化点についてです。
小学校における変化点
国語でこれから重視されていくこと。それは、自分で考えたことを声に出したり書いたりして伝える力です。
そのために学校の授業で行われているのが、下記の5点です。
- 語彙力を伸ばす学習
- 情報整理の力を高める学習(前回ご紹介したプログラミング的思考にも通じるものがあります!)
- 「考える力」をつける学習
- 読書活動の充実
- 主体的・対話的な授業
具体的には、主体的に授業に参加できるよう、お子さま自身が学習の見通しを立てたり、学習内容を振り返ることで自分自身について考える機会が作られるようになります。
子ども同士の対話によって考えを深めたり、知識を広げていく場面が増えていくでしょう。従来の「先生が前に立って教科書通り進めていく受動的な授業」から、「生徒一人一人に考えさせ、発言させたり表現させたりする能動的な授業」へ、徐々に変化しています。
中学校における変化点
では、中学校ではどのような変化点があるのでしょうか。
こちらも小学校と同じく、特に重視されるのは考える力と伝える力です。
また、今年度から導入された大学入試共通テストに伴い、高校入試でも知識を問う問題から、思考力や判断力、表現力を問う問題が鍵になっていきます。
これからは間違いなく、自ら考え表現する力を測る問題が増えていくでしょう。
ご家庭でできるトレーニング
考える力、伝える力を育むために、ご家庭ではどのようなことができるでしょうか。
おすすめは「お絵かきトレーニング」です。
やり方は簡単。
- シンプルなイラストや写真を見る。
- そのイラストや写真をみていない人に、何が描かれているか(写っているか)伝わるような文章を書く。
他にも、何かテーマを決めてそれについて話をするといったゲームも、取り入れやすいトレーニングです。
大事なのは「結論→理由→結論」といった型の流れになっているかどうか。この型に慣れることで、どのように話せば相手にわかりやすいのかが明確になるため、伝える力を鍛えることができます。ぜひ試してみてくださいね。
いかがでしたか。次回は、英語の変化点についてお話します。