中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の坂口です。
今回は、家で勉強を全くやらない子に対してどのような声かけをすれば良いかについてお話します。
「学校や塾では真面目にやっているようだけど、家では全くやらなくて困っている」
「予習は出来ないにしても、復習くらいやったら良いのに」
このような保護者の方の声をよく耳にします。
皆さん、お子さんにご家庭で勉強をさせたい時、どのような声かけをしてらっしゃいますか?
お子さんが勉強をしないときの理由は以下の2つしかありません。
- やり方が分からない
- 続け方がわからない
勉強に対するやる気は全く関係ないのです。
子どもの家庭学習において、保護者の方に大切にして頂きたいのは、「やり方を伝えること」と「継続しやすい仕組みを作ること」です。
ただ「勉強しなさい。」と伝えるだけでは、子どもは「何をやればいいの?」となってしまいます。
復習のやり方を説明してあげることで、「何を」やるのかが子どもの中で明確になり、行動しやすくなります。
私の教室に通っているある生徒は、勉強しているのに点数が伸びなくて悩んでいました。
点数が伸びない理由は簡単でした。
その生徒は家で「問題を解く作業」はしていたのですが、間違い直しをしていなかったのです。
何となく選んだページの問題をひたすら解いて、丸付けをするだけ。
これでは出来る問題と出来ない問題の仕分け作業をしているだけです。
これではいけないということを本人に伝えました。そして、正しい間違い直しの方法を伝えました。
間違い直しについてわかりやすく説明した記事があるのでこちらもご覧ください。→間違い直しでテストの点数が60点もあがった生徒の話
「今さらやり方を変えるなんて・・・」と最初は乗り気ではなかったのですが、
「数学の計算問題や理科、社会の一問一答形式のやりやすい問題から取り組んではどう?」と伝えたら
「やってみる。」と言ってくれました。
それからは、やり方をこちらからもチェックし、「ただの仕分け作業」から「間違い直しをする復習」に変えていきました。
今ではそのやり方が当たり前となり、理解(点数)も順調に上がっています。
たまに間違い直しをやると約束した日を思い出して、「間違い直しをやってなかったなんて考えられない。」と言ってくれます。
テストが終わり、気が緩んでいるお子さんも多いと思います。
テストで間違えた問題をそのままにしているのはもったいないです。
まずは、返却されたテストの解答用紙を使った間違い直し(詳しいやり方はこちらをご覧ください→テスト直しのやり方)を提案してみてください。
なぜやるのか、何をやるのか、を明確に伝えることで先の行動をイメージさせることが出来ます。
ぜひこのことを意識して、お子さんに「復習のやり方」を伝えてみてください。