中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の坂口です。
進級、進学し、新しい仲間との出会いの中で期待と不安が入り混じっているお子さんも多いのではないでしょうか。
そんな環境の変化の中、私生活でも、勉強面でも必要になってくるのが「考える力」です。
本日は「考える力」についてお伝えさせて頂きます。
文部科学省が重視している力のひとつに、「考える力」というものがあります。
「考える力」とは、自分自身で思考・判断・表現する力のことです。
学生の間だけではなく、生涯にわたってこの自分自身で考える力が必要になるといわれています。
そのための教育を小学生のうちから行う動きが始まっています。
教育現場では、この「考える力」を評価するしくみがつくられようとしています。
突然ですが考えて行動しないと何が起こると思いますか。
私生活では、誤解やトラブルが起きやすくなります。
相手の気持ちを考えないで行動してしまったり、起こり得る危機を予測して回避行動ができなかったり、様々な弊害があります。
では、勉強場面ではどうでしょうか。
間違った回答を見過ごしてしまったり、間違った解き方の思い込み・勘違いによって、勉強はしているのに成績が上がらない・・・
ということが起こるかもしれません。
それを繰り返していると「成績が上がらないから勉強をやってもしょうがない、嫌い」
という思考になってしまいます。
結果的に良い方向にはいかないですよね。
「考える」とは、知識を記憶することとは少し違います。
単語を覚えることが「暗記」であれば、その覚える方法について良いやり方を試行錯誤することが「考える」ということです。
ただがむしゃらに勉強するのではなく、一つ一つ考えることにより効率をあげ、
その勉強の質をより良いものにすることが出来るのです。
「考える力」とは自分が成長するために必要不可欠な能力なのです。
「考える」ことを普段から行っていると、それが習慣になり、いつでもどこでもどんな時でも、考えられるようになります。
すると、ただがむしゃらに行動している人よりも、同じ時間を使っていながら、より良いパフォーマンスが発揮できます。
「考える力」がついている子どもは、ひとりで勉強していても
「なぜ、答えはこうなるのか。」「この答えはどこに書いてあって、どこの心情をあらわしているのだろう。」
など、先生が問いかけるようなことを自分自身で疑問に感じ、考えることが出来ます。
他の子が単調でつまらないと感じながら勉強している間に、
自分自身でひらめいたり、面白さを追及したりするようになります。
すると、勉強に刺激を感じて、「勉強って面白いもの」と捉えることが出来るのです。
どんな難しい問題でも、チャレンジする力がついて、問題解決能力(一人で解ききる力)が身に付きます。
とは言っても、「考える力」は一朝一夕で養えるものではありません。
まずは、子ども自身が「考えるって楽しい」と感じることが必要です。
そして、考えて得られた結果が子どもにとって嬉しいものであるような仕組み作りが必要です。
小学校高学年や中学生ならば、物理的なご褒美よりも、
「考えたら自分で解けた」という達成感こそ、最も効果的で「考える力」を継続させる要因になり得るでしょう。
「考える力」を育てたい時は「今の学年より2学年ほど下の思考力が必要な問題」を解いてもらいましょう。
難易度が少し落ちることにより解きやすくなり、「考える力」を使ったうえでの成功体験を積ませてあげることが出来ます。
それでも難しければ、遠慮なく難易度を下げていきましょう。
目的は「難しい問題を解く」ことではなく、「考える力を育てること」です。
ぜひ、お子さんと一緒に取り組んでみてください。