行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
前回、前々回と「結果ではなく行動を褒める」「行動した直後に褒める」の大切さをお話しましたが、これをいきなり実践するのは忙しい親御さんにとっては結構大変なことかと思います。
最初は取り組めていても、子どもの行動を見守って褒める声掛けを継続してできる人は正直少ないです。
子どもと一緒にお家にいても親御さんは家事や兄弟のお世話、仕事などがあったりして、うっかり褒めるのを忘れてしまう・・・なんてことはよくあります。
一方、子どもは子どもで、始めのうちは張り切って取り組めますが、しばらくするとモチベーションも下がり「勉強しよう」という気持ちを忘れてしまいます。
親にも褒められなくなるので、余計に勉強しようとは思わなくなるのです。
失敗をさせないのが大切
最終的に、勉強をしなくなった子に対して「毎日勉強しようって決めたでしょ!」「最近全然勉強していないじゃない!」と叱ることになってしまいます。(すでに経験のある親御さんもいるのではないでしょうか。)
勉強を習慣化させよう!と親子で意気込んで取り組んでも結局は長続きせずに失敗してしまった、といった経験を子どもにさせないのが大切です。
褒める仕組みづくり
厳しいことを言うようですが、失敗には「子どもに勉強を習慣化させよう」と一緒に取り組みをスタートさせた親御さん自身にも責任があります。
ただ、現代の親はみんな忙しいのが現実で、見守って褒める声掛けを毎日継続してできる時間の余裕がある人は本当にごくわずかです。
そこでおすすめしたいのが“褒める仕組みづくり”。
ITツールの活用がその一つの方法です。
iPhoneをお持ちの方であれば、リマインダーアプリを活用してみましょう。
「子どもの勉強の見守り」といった項目をつくって、アラームを鳴らす時間をセットします。
そして、アラームが鳴ったら子どもの勉強を見守って、勉強が終わったら褒めるようにします。
ライフスタイルや親御さんの忙しさ、子どもの性格によっては「勉強スタート」と「勉強終わり」の2項目を作って、勉強の初めのアラームが鳴ったら声掛けをして、勉強終わりのアラームが鳴ったら褒めるようにしても良いかと思います。
他にも、ToDoリストや時間管理のアプリはたくさんありますので、そういったものを活用して褒める仕組みづくりをするのがおすすめです。
今回の記事が「うちの子は最初は頑張るんだけど続かない」「何度チャレンジしても勉強習慣が身につかない」とお悩みの親御さんの参考になれば幸いです。