中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
前回、前々回とFFS理論についてご紹介し、人の個性は大きく「保全型」と「拡散型」に分類されるというお話をしました。
今回は、それぞれの個性に合った勉強法をご紹介します。
皆さんは、テスト前に計画を立てたものの、計画倒れに終わってしまったという経験はありませんか。
もしかしたら、立てた計画が自分の特性に合っていないのかもしれません。
自分の特性に合わない計画を立てても全く機能することはなく、かえって大きな失敗につながってしまいます。
その失敗を防ぐためには、まず自分の特性、いわゆる個性をきちんと把握し、自分に合った計画を立てることが非常に重要です。
特性の診断方法については、前回の記事をご覧ください。「子どもの勉強に生かすFFS理論②自分の特性を知る」
「保全型」の勉強法5か条
物事を一つずつ、確実に積み上げていくことを重視する「保全型」の傾向が強い人にピッタリの勉強法は、ずばりこちら!
- 勉強する場所は固定する
- 1日ごとのノルマを決める
- 仲間に進捗状況を報告する
- 今持っている問題集を徹底的にやる
- ハイレベルな問題には手を出さない
安心していつも通りのことを出来るのが好ましいため、なるべく不安要素を無くすことが大切です。
「拡散型」の勉強法5か条
目の前のワクワク感、気分の盛り上がりを大切にする「拡散型」の傾向が強い人は、こんな勉強法がピッタリです!
- 勉強する場所は気分で決める
- ノルマは5日間の中で自由に調整をする
- 憧れの人をロールモデルにする
- テンションが上がる問題集を1冊見つける
- ゲーム感覚でハイレベルな問題に挑戦する
面白いな、楽しいなと感じることがモチベーションをキープする鍵になるので、自由にしたいことが出来るような環境を作り出せるかが重要です。
こうして見ると、正反対な性質を持っていることがわかりますね。
逆に言ってしまえば、自分の個性に合っていない方法で勉強を進めてしまうと、勉強すること自体がストレスとなり机に向かうことが苦痛になってしまいます。
適度にリラックスした状態で勉強出来ると、内容がすっと頭に入ってきて理解しやすくなりますよね。
自分に合った勉強法を見つけ、効率よく力をつけていきましょう。