行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
前回は、FFS理論についてと、FFS理論を構成する5つの因子について知る方法について、お話しました。
今回は、自分の特性を知るために用いられる簡易診断の中身と、5因子それぞれの特性についてご紹介します。
FFS理論についての説明は、前回の記事をご覧ください。「子どもの勉強に生かすFFS理論①FFS理論とは?」
簡易診断テスト
FFS理論では、①凝縮性、②受容性、③弁別性、④拡散性、⑤保全性という5つの因子を、それぞれどれくらい持っているのかによって、人の特性を知ることが出来る、ということでしたね。
5つの因子をさらに大きく分けると、人の特性は「保全型」と「拡散型」の2つに分類することが出来ます。
さっそく簡易診断をやってみましょう。以下の設問に、パッと直感で答えてみてください。
※以下の設問は、『ドラゴン桜2 12巻』より引用しています。
設問1 何冊かの本を読むとします。どんな順番で読みますか?
①一冊を読み終わってから次の本を読む。
②気になる本は同時にいろいろ読む。
設問2 家に自分の勉強机があるとします。机上はどんな状態ですか?
①必要なものだけが置いてある。比較的、整理整頓がされている。
②モノがほとんど何も置かれておらず、ガランとしている。
③すぐに使わないものも含めて、雑然といろんなものが置いてある。
設問3 学校と塾には自転車で通っています。自転車はどこに停めていますか?
①必ず駐輪場内の指定された場所に停める。
②邪魔にならない範囲で、建物の近くの空いているスペースに停める。
③基本は駐輪場。ただ慌てているときなど、駐輪場以外にはみ出して停めることがたまにある。
設問4 学校や塾で、授業時間中にトイレへ行くことはありますか?
①休み時間に済ませるので、ない。
②ある。休み時間に話し込んでしまったりして、行くタイミングを逃すこともあるので。
4つの設問のいずれも、「1」が保全型の選ぶ選択肢です。
「2」「3」を選んだ人は拡散型の特徴を示します。
『ドラゴン桜2 12巻』より引用
保全型と拡散型
「保全型」は、物事を着実にこなしていくことを大切にし、「ちゃんとやりたい」「失敗したくない」という思いが強い傾向にあります。
何も指針がないとストレスを感じるため、計画をしっかり立ててから勉強に取り組むことを好みます。
反対に、「拡散型」は、「面白い」「やってみたい」と、目の前のことにワクワク出来るかがモチベーションを保つ鍵になります。
自由に動けないとストレスを感じるので、自分のやってみたいことをどんどん試していき、体験から自分の仮説を検証していくことを好みます。
いかがでしたか。
次回は、それぞれのタイプに合った具体的な勉強法を紹介していきます。