子どもがどんどん勉強しなくなってしまう科学的根拠とは?

こんにちは。個人指導専門塾の坂口です。

今週から冬休みが明け、学校が始まったお子様が多いのではないでしょうか。

受験生はラストスパート。それぞれの目標に向かって走り切って欲しいと思います。

さて、冬休みが明けたものの、生活リズムが崩れたままで勉強の捗らない子も中にはいるかもしれませんね。

自分から「勉強をやりたい」と思って机に向かってくれればそんなすばらしいことはありませんが、なかなかそれは難しいですよね。

ですが、やらされる勉強では成績は伸びていきません。

やはり、伸びるのは自主的に行う勉強です。

自主的な勉強というのは

  • 「どうやったら効率よく解けるかな」
  • 「自分にとって一番頭に入りやすい覚え方ってなんだろう」

と、勉強の内容だけでなく、勉強のやり方のクオリティも同時に上げようとするものなのです。

やっぱり、勉強は自主的にやってほしいですよね。

ですが、子どもが自主的に勉強をするかどうかは、勉強する環境や、周りの人からどんな風に接せられるかによって大きく変わってしまいます。

今回は「子どもが自主的に勉強に向かわなくなってしまう理由」についてお話しします。

まず第一に「子どもを無気力にさせない」ということです。

ある心理学者が行った有名な実験があります。

「ボタンを押すと電気ショックをとめられる場所」と、「何をしても決して電気ショックを防ぐことができない場所」を用意し、それぞれに犬を1匹ずつ入れます。

すると、「ボタンを押すと電気ショックをとめられる場所」に入れられた犬は、やがてボタンを押すと電気ショックをとめられることを学習し、電気ショックを回避するようになりました。

しかし、「何をしても決して電気ショックを防ぐことができない場所」に入れられた犬は、やがて電気ショックに抵抗するのをやめ、甘んじて電気ショックを受けるようになります。

次に、先ほどの2匹の犬を両方「ボタンを押すと電気ショックをとめられる場所」に入れます。

すると、前者の犬はまた電気ショックを回避しようとしますが、後者の犬には回避行動が見られなかったのです。

回避できるのに回避しようとしない、

つまり後者の犬は「やろうと思えば出来るのにやろうとしない」無気力状態になってしまったと考えられます。

その後、この心理学者は人間の学習における無気力状態について研究を進めます。

すると人間は、この犬の実験のような「身体的嫌悪刺激」だけではなく「心理的嫌悪刺激」によって無気力状態に陥ってしまうということがわかりました。

  • 「勉強を頑張っているのに周りとの差がどんど開いていく」
  • 「どれだけ頑張っても結果が出なくて親に怒られてばかり」

このような「頑張ってもうまくいかない」という経験が積み重なると、子どもも無気力状態に陥ってしまう可能性があります。

本人は頑張っているつもりなのに、結果がついてこないことを意識するあまり勉強ができなくなってしまうというのは、恐ろしいことですよね。

そして、さらに恐ろしいことは周りの大人の声がけや接し方によって、この無気力状態をさらに助長してしまうかもしれないということです。

では、一体どんな接し方をしてあげるべきなのでしょうか。

次回、詳しくご紹介します。

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