中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、個人指導専門塾の田中です。
今回お話させて頂きたいのは、受験生もその他のお子さんにも、そして、保護者の方にも知っていただきたい
「勉強の準備」についてです。
勉強を頑張ろうとしたが、そんなに勉強が捗らなかった。
勉強しようと思っていたが、結局あまり時間をかけられなかった。
という経験はないでしょうか。
それらのほとんどがは、勉強の準備不足からくるものです。
「何事も準備が大切」とよく言われますが、これは勉強にも当てはまります。
なぜ、勉強の準備は大切なのでしょうか。
それは、
①勉強の方向性が見えるため
②勉強を始めるための集中力ややる気を高めるため
です。
いきなり「100m 全力で走れ」と言われても、良いタイムは出ないし、怪我をする可能性がありますよね。
パフォーマンスを上げるためには、その前にコンディションを整える必要があります。
これと同じで、時間を無駄にせず効率的な勉強をする為には、準備運動が必要不可欠なのです。
では、効率的に勉強するために、どのような準備をすれば良いのかについて紹介していきます。
1.やることではなく、何をできるようになるかの目標を決める。
勉強の方向性を明確にするために、目標を立てましょう。
勉強する範囲や勉強する時間を決めることも大事ですが、
「何をできるようにするか」という目標を立てることが大事です。
大きい目標を立てる必要はありません。
「昨日できなかった数学の問題のうち、3問以上は解説を読んで理解する」
「天体の範囲の重要語句を全て漢字で書けるようにする」
など、1日で達成できそうなスモールゴールを設定するのが良いでしょう。
その上で、
「昨日やったテキストのP10.問4〜6の解説を読む」
「天体の範囲の重要語句を書き出して5回ずつ練習し、最後にテストをやる」
など、より効率的で具体的な行動を決めることができます。
具体的な目標を設定し、やるべき行動を決めることができると、ゴールが明確になり集中力もアップします。
2.頭の体操をする。
運動の前に柔軟体操があるように、勉強の前も頭の体操が必要です。
本格的に勉強に取り掛かる前に、簡単な脳のトレーニングを短時間行うと、
脳が活性化し集中力ややる気を高めることができます。
おすすめなのは、簡単な計算問題や百マス計算、漢字の書き取りなどです。
実は、難しい文章問題や読解問題に取り組んでいる時よりも、比較的単純な計算問題に取り組んでいる時の方が、
脳は活発に動いているのです。
5〜10分、勉強の前に頭の体操の時間があると、効率的に進めることができますよ。
3.勉強する環境を整える。
勉強中にスマホが気になって結局スマホをいじってしまったということはよくあります。
そこで、勉強の妨げになるものは勉強部屋に持ち込まないようにしましょう。
例えば、スマホは部屋持ちこまないようにしたり、親に預けたり。
それも難しければ、最低限鞄の中にしまったりしましょう。
また、机の上の片付けも大事です。
余計なものがあると、注意が散漫になりやすく集中力が落ちやすくなります。
視覚は余計なものの、影響を受けやすいです。
視界に余計な物が映ってしまうと目の前の作業に集中できなくなってしまいます。
勉強を効率的にするためにも、勉強の準備を習慣にしてしまいましょう。
習慣の付け方についてはこちらをご覧ください。「勉強の習慣を身につけさせる為に、行動の細分化をしよう。」