感情的にお子様を怒るのをやめるには、アンガーマネジメントが有効なことを前回お話ししました。
今回は、アンガーマネジメントとはなにか、アンガーマネジメントの方法についてお話ししていきます。
「怒り」がダメなのではなく、上手に付き合えばいい
アンガーマネジメントと聞くと「怒らない・怒りの感情をもたない」ようにするものかと思いがちです。
しかし、怒りの感情を抑制するのは逆に親御さんにとって負担となります。
怒りを無理に抑えようとすれば、親御さんのストレスが溜まってしまい、逆に良くない方向に進んでしまう可能性も。
アンガーマネジメントでは「怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになる」を目標としています。
怒りの感情を上手にコントロールすることで、お子様に伝えたいことをスムーズに伝えられるようになるのです。
アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで生まれた心理トレーニング。もちろん、お子様を叱るときの親御さんの感情コントロールにも有効です。
アンガーマネジメントの第一ステップ~隠れた感情を探せ~
怒りは「第二次感情」といわれ、根本となる感情が隠れています。
たとえば、いつまで経ってもお子様が勉強をしないときには
「何度言っても聞いてくれない悲しさ」や「無意味になってしまった今までの声掛けのむなしさ」や「行動してくれないお子様へ落胆」などの感情があります。
「なぜ怒りになったのか」自分の本当の感情を意識することが第一ステップです。
アンガーマネジメントの第二ステップ~6秒間をやり過ごせ~
聞いたことのある親御さんも多いかと思いますが、怒りのピークは6秒と言われています。
お子様を感情的に怒りそうになったときは、まずは6秒間我慢。
そして、何を伝えたいのかを考えて叱るようにしましょう。
さらに、怒りの持続は長くても30分と言われています。
6秒で収まらないケースもありますが、30分以上は継続しないということです。
アンガーマネジメントの第三ステップ~怒りを記録しろ~
怒りを感じたすぐあとでなくても良いので、怒りを記録しましょう。
- 怒りを外に出す
- 何に対して怒ったのかを確認する
といった意味があります。
自分の怒りを客観的に見られるので「怒る必要のないことだったな」と思う場合も。
また、第一ステップの隠れた感情を探すためにも、紙に書き出しながら考えるのは有効です。
「お話しは終わり!」で切り替えを
長時間叱っても、効果的ではありません。
叱る時間は長くても10分以内が理想。長すぎれば「なんかたくさん怒られた」といったことしか印象に残らずに、逆効果となってしまいます。
そして叱り終わったら「この話はこれで終わり!」と言って、区切りをつけましょう。
これはメリハリをつけて叱る効果を高めるだけでなく、親御さん自身もネガティブな感情を引きずらないようにする目的があります。
アンガーマネジメントは、最初は上手くできないかもしれません。
しかし、何度も繰り返すと次第に簡単にコントロールできるようになります。
どうなって欲しいのか、伝えたいことをお子様に伝えられるように、今回の記事を「お子様の叱り方」の参考にしてみてくださいね。
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