中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
お子さまには自己肯定感の高い子に育ってほしいですよね。
実は、諸外国に比べて日本の若者は自己肯定感が低く、自分に誇りを持っている割合も低いことがわかっています。
では、お子さまの自己肯定感を高めるために、保護者様の立場から出来るサポートにはどのようなことがあるでしょうか。
今回は、自己肯定感を高めるために保護者の方が出来ることについてお話します。
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自己肯定感が下がってしまうときって?
自己肯定感が下がってしまうのはどのような時でしょうか。
要因は様々ですが、思春期に自尊感情が低下することは一般的であるという指摘がされています。
この時期の子どもは内省する力が発達したり、他者からの評価に敏感になったりすることで、自分自身への評価も厳しくなってしまうことがあるのです。人と自分を比べ、自分は劣っているのではないかと感じてしまうこともあります。
保護者の方が出来ること ①話をきちんと聞いてあげる
お子さまの自己肯定感が下がっていると感じたとき、保護者の方にはどのようなことが出来るでしょうか。
まずは、お子さまの話をきちんと聞いてあげましょう。
例えばお子さまが何かに失敗してしまったとします。
そんな時、お子さまの頑張りを認めることなく一方的に責めてしまったり、「あなたは何をしてもだめね」などと否定してしまうと、大きな自信の喪失に繋がってしまいます。
お子さまにも自分なりの考えがあるはず。まずはお子さまの話に耳を傾け、意見を受け入れてあげましょう。
保護者の方に話を聞いてもらえることや、自分の意見を否定されずに認めてもらうことで安心感が生まれ、自己肯定感が育まれます。
保護者の方が出来ること ②いつも味方であると伝える
思春期には、人間関係で悩むこともありますよね。
だれかと衝突してしまったときには、誰も味方がいないような気がして落ち込んでしまうものです。
そんな時、「あなたの一番の味方だよ」「いつでも頼りにしていいんだよ」と伝えてあげると、お子さまの心に余裕が生まれ、ほっと出来るでしょう。その安心感が、結果的に自己肯定感を高めることに繋がっていきます。
いかがでしたか。保護者の方に自分がよく理解されていると感じたり、家族で過ごす時間が多いと、お子さまの自己肯定感は高まっていきます。
ぜひ今回の記事を参考にして、お子さまと過ごす時間を大切にしてくださいね。
◎参照
内閣府「特集 1 自己認識」
加藤弘通、太田正義、松下真実子、三井由里(2018)「思春期になぜ自尊感情が下がるのか?ー批判的思考態度との関係からー」『青年心理学研究30, 25-40』