中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
ついに6月がスタートしました。授業が本格的に始まります。
例年より2ヶ月遅れの授業スタートです。
だからこそ、今年求められるのは「より具体的な目標を立てること」です。
ステップ1 :具体的な目標を立てよう
具体的な目標とは「いつまでに」「どのくらいのレベルまで力を引き上げておくか」が明確な目標のことです。
例えば、
・数学をもっと頑張る
という目標より
・1学期の期末テストで70点とる
という目標の方が、「いつ」と「どのくらい」がより明確であるため、具体的な目標と言えます。
コツは、目標の中に数字を入れること。数字を入れるだけでグッと具体性が増します。
ステップ2:目標を達成するためにやるべき行動を考える
そして、目標を立てる時にもうひとつ必要なことは、「実現可能な目標」を立てることです。
「実現可能な目標」とは、簡単な目標という意味ではありません。
「達成するために必要な行動が何なのか、明確になっている目標」のことです。
目標と一緒に、その目標を達成するためにやらなければいけない行動を決めましょう。
例えば、内申点27(オール3)の中学2年生Aくんという子がいるとします。
その子の志望校は内申点32の高校だとします。
2年後、内申点を32にする為にやるべき行動は何なのか考えていきます。
☆2年生のうちに内申点を32にする。(3年生になってから内申点をあげるのは大変なので)→2年生の定期テスト勉強を見直す必要がある。
☆音楽・美術・技術家庭科の評定を4にする。→テスト2週間前から副教科の勉強をスタートする。
☆理科・社会の評定を4にする。→今やっている勉強に加えて、毎日教科書1ページ分のまとめノートをつくる。
☆今の評定を下げないために→普段テスト前にやっているワークを家庭学習に取り入れる。テスト前はテスト範囲となっている学校のワークを3周やる。
このように目標を達成するための行動が決まっているか決まっていないかでは、目標の達成率に雲泥の差ができます。
ダルビッシュ有さんの言葉で、こんなものがあります。
「練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。」
ただがむしゃらに勉強しても、得られるのは「自分はやった」という満足感だけ。そこに結果はついてきません。
きちんと目標を持ち、その目標を達成するために行動するべきことが分かっていたほうが、より確実な結果がついてくるのです。
ぜひ、節目となるこの時期に改めて自分の目指す方向を見定めてもらえたらと思います。