中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の柵木です。
7月に入り本格的に暑くなってきましたね。
さて、7,8月と言えば中3生にとっては大事な受験勉強の時期です。
今回も前回に引き続き「夏休みにどのくらい勉強するべきか」をテーマにお話していきます。
前回の記事「夏休みにどのくらい勉強するべき?~どうして夏休みが大切なのか~【受験生】」
では、なぜ受験生にとって夏休みが重要なのかについてお話しました。
今回は「どんな勉強をどんな風に進めていくべきなのか」についてお話したいと思います。
日ごろから勉強している子もそうでない子も、
「どうやって勉強したらいいか」「何を勉強したらいいか」がはっきりと見えず不安になることが多いです。
親世代は経験してきたとはいえ、どこまでやらせればいいのか……となる方も多いです。
そもそも何を勉強したらよいのでしょうか。
入試の傾向を見てざっくりと言えることですが、本番のテストは「中1,2の範囲」が全体の7割を占めます。
したがってその勉強が大事です。
では、そもそも時間はどの程度確保できるのでしょうか。
大まかな計算ですが、実際に今まで勉強してきた時間は(授業時間を換算して)おおよそ2000時間分です。
また、勉強した教科書の総ページ数は2400ページ程度です。
そして7月から8月は62日、時間換算で1488時間。
これを睡眠時間(1日8時間とします)その他生活時間(食事など、1日3時間とします)
学校に行く時間を計230時間程度とすると、使える時間は576時間しか残っていません。
もちろん勉強し続けることは難しいので、ある程度の余暇時間もあります。
これは夏休み1日平均3.6時間というデータもあり、約233時間が失われます。
すると受験勉強として実際に使える時間は352時間です。
仮に、1日5時間勉強したとすれば、1ページあたりにかけられる復習時間は
8分程度の計算になります。
……少ないですね。
この時間は、今まで習ったことを全部やり直す時間は正直残っていません。
大前提として勉強の時間は確保するべきですが、
同時に「ただ勉強しただけ」では、とてもすべてを復習しきれません。
そこで、この夏休みを効果的に学習するには、
- なんとなく覚えていたが忘れてしまった内容
- 元々苦手にしたまま、そのままにしてしまった単元
- 受験によく出る範囲
に焦点を当てて取り組むべきです。
この「焦点を当てる」ということができるかどうかが、この夏大事になります。
受験は範囲が絞られないため、ここでつまずく子もいます。
絞るのが難しそうなら塾の先生に聞くなどして教えてもらうのが一番手っ取り早いです。
そして一度決めたら最後までやりきる。
長い休みになるので、初志貫徹、最初に決めたことをやり抜けるようご家庭でも取り組んでみてください。