中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、教室長の丹下です。
新学期が始まり、1週間ほどたちましたね。
新しい学年になり、授業もスタートして、お子さんの勉強に対する意欲が高まってきているのではないでしょうか。
前回、実力テスト直前にするべきことについてお話しましたが、
今回は「実力テストが返ってきたときに注目すべきこと」についてお話します。
実力テストが返却されたら点数を見るだけで終わるのではなく、
どこが出来ていたか、どこが間違っていたか、を確認しましょう。
そもそも、普段テストが返ってきたとき、
お子さんは、問題用紙と解答用紙、模範解答などをちゃんと保管しているでしょうか。
必ずこの3セットはとっておくように伝えましょう。
では、実際に返却されたテストを見ていきます。
まずは、問題用紙と模範解答に間違えてしまった問題のチェック入れをしていきましょう。
そのときに、なぜ間違えてしまったのかを一緒に見ていきます。
間違えた問題は、大きく2つに分けられます。
①解答用紙を埋められたのに×になったもの
②全くわからなかったもの
まずは、この2つのどちらに分けられるのか、それぞれ見極めます。
①については、さらにただのケアレスミスだったのか、理解不足で間違えたのかに分けましょう。
また、これらの理由に応じて色分けしてチェックすると、後で見返したときにぐっと見やすくなりますね。
①の問題に関しては、テストが返却されたらすぐにやり直しをしましょう。
それほど直しをするのに時間はかからないはずです。
②については、土日など時間がある程度たくさん確保できるときにじっくり復習しましょう。
これを必ず最初の中間テストのテスト週間に入る前には終えておくのがポイントです。
テスト前になったらすぐもう一度おさらいできるように準備をしておきましょう。
テスト前に「どこにしまったかな?」とならないようにしてください。
ただ、お子さんにやるべきことをいくら言っても、やってくれないことってよくありますよね。
勉強が嫌いなお子さんであれば、保護者の方の「やりなさい」という声かけだけでは
ピンと来ないという場合も少なくありません。
なので、お子さんがやるべき行動をとれるよう、意図的な仕組み作りが必要なのです。
簡単な方法の一つに「やるべきことを可視化する」というものがあります。
例えば、子どもが返却されたテストを持って帰って来て、「点数が良くなかった」と落ち込んでいるとします。
そのとき、実力テストが返ってきた時どんなことをすれば良いのか伝えたうえで、
「じゃあ、これからやるべきことを紙に書いてみよう」と提案します。
やるべきこととは、間違えた問題にチェックを入れる、間違えた問題を理由別に分ける、やり直しをする・・・など
上記でお伝えしたことです。
これをお子さん自身に書いてもらい、よく見えるところに貼っておきましょう。
そうすれば、意気消沈して「やらなくては」と焦っていた気持ちを、時間が経っても思いだしやすくなります。
すると、行動への動機付けになります。
そして何より、ただ言われるだけではなく可視化されたものを何度も目にすることで、
脳が大事な情報だと捉えてくれて、うっかり忘れてしまう、ということがなくなります。
簡単なことなのですが、これはとても効果があります。
ぜひお家でも試してみてください。