中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の三井です。
本日は算数の文章題についてお話したいと思います。
文章題、苦手な子は多いですよね。
保護者様からもよく「うちの子、計算は出来るんですけど、文章題になると急に出来なくて…」という声を聞きます。実際に私の教室の生徒の中にも授業中に文章題になったとたん手が止まってしまう子はいます。
そういった子はまず
「本当に問題文をきちんと読んでいるのか」、「最終的に何を求められているか理解しているのか」
をチェックする必要があります。
例えば、
『公園に20人子どもがいます。このうち、女の子は13人です。男の子は何人いるでしょう。』
という問題を小学校低学年の子に出題するとします。
本当に文章題が苦手な子は、文章を読み飛ばして数字だけを見て、とりあえず足し算で答えてしまいます。
それで間違えた子に「これは男の子の人数を聞かれてるから足し算じゃないよね」と説明すると、すぐに引き算を書き始めます。
答え自体はそれで正解なのですが、このようなタイプの子は「この文章題は男の子の人数を求められているから引き算で答える」という考えではなく、「足し算で違ってたから引き算が答えだ」という考えで止まってしまっているため、別のパターンの文章題を出されるとまた間違えてしまいます。要は文章をきちんと読んでいないんですね。
また、もう一つ文章題が苦手な子の原因として、「文章から図をイメージできていない」というものがあります。
さきほど例に出した問題を解けない子でも、式を出す前に文章をもとに図や絵を簡単に書いてもらうと、すぐに答えを出すことが出来ます。文章題が得意な子は、この「問題文をもとに図をイメージする」ということがしっかりできているのですが、それが出来ない子は実際に書く練習をすることが後々のために、非常に大切です。
そこで、私たちの塾ではこのようなシートを用いています。
まずは文章をきちんと読むために、実際に問題文を書いて写してもらいます。
その上で、実際に問題文をもとに図や絵を書いてイメージを整理し、そこから式を作って答えを出してもらいます。普通に問題を解くときよりプロセスが増えるので、はじめはどうしても抵抗がある子が多いです。ですが、この手順を踏むことで「文章をきちんと読む」「文章から図をイメージする」ということを学んでいくことができます!
文章題が苦手な子には早い段階から是非とも実践してもらいたいです。きっとお子さんが中学生になったとき、「やらせていてよかった!」と思うことができますよ!