秋は勉強の差がつきやすい時期?「毎日頑張る」より大切なこと

中間テストに向けてワークを何度も解いたり、問題集に取り組んだりしているのに、なかなか点数が上がらない。そんな悩みを持つご家庭もあるのではないでしょうか。
勉強している様子を見ると、「もっと問題を解けば、いつかできるようになるはず」と考えたくなります。
もちろん、問題演習を重ねることは大切です。しかし、同じような問題を何度も解いているのに間違いが減らない場合は、問題数を増やす前に確認したいことがあります。
それは、間違えた問題から、次に生かせる情報を取り出せているかということです。

学校のワークを解いた後、丸つけをして、間違えた問題の正しい答えを書き込む。ここまでは、多くの子が取り組んでいることです。
しかし、答えを直しただけでは、次に同じ問題が出たときに自力で解けるとは限りません。
例えば、数学の問題で間違えたとします。解説を読んで「なるほど、そういうことか」と納得しても、実際にもう一度解いてみると、途中で手が止まってしまうことがあります。
これは、解き方を理解したつもりでも、自分で再現できるところまでは身についていなかったということです。
間違えた問題は、答えを直した後に、もう一度自力で解いてみましょう。
すぐに解き直すだけでなく、少し時間を置いてから挑戦すると、覚えているだけなのか、本当に解けるようになったのかを確認しやすくなります。
大切なのは、正しい答えを知ることだけではありません。次に同じ問題に出会ったとき、自分で正解できる状態にすることです。

問題を間違えたとき、すべてを「苦手だから」とまとめてしまうと、対策が曖昧になります。
実際には、間違いの原因はいくつかに分けられます。
例えば、英語の問題であれば、単語の意味を覚えていなかったのか、文法のルールが理解できていなかったのか、それとも問題文を読み違えたのかによって、必要な勉強は異なります。
数学でも、公式を覚えていない場合と、公式は分かっているのに計算を間違えた場合とでは、取り組むべき内容が違います。
原因を分けずに同じ問題を繰り返しても、必要な力が十分に鍛えられないことがあります。
そこで、間違えた問題について、次の3つを考えてみましょう。
最初は、正確に分類できなくても構いません。「なぜ間違えたのか」を考える習慣がつくと、自分に必要な勉強を選びやすくなります。

問題を解いて正解できると、達成感があります。勉強が苦手な子にとっては、正解できる問題に取り組むことが自信につながる場合もあります。
ただし、いつも簡単に解ける問題ばかりを繰り返していても、新しく身につく力は限られます。
成績を伸ばすためには、今の自分にとって少し難しい問題にも取り組む必要があります。
ここで大切なのは、難しければ難しいほど良いわけではないということです。解説を読んでも何をしているのか分からない問題ばかりでは、勉強が進みにくくなります。
まずは、解説を読めば理解できる問題や、一度間違えたけれど解き直せばできそうな問題から取り組んでみましょう。
「できる問題」と「まったく分からない問題」の間にある、少し練習すればできるようになりそうな問題が、力を伸ばすための重要な練習相手になります。
保護者の方も、子どもがどれだけ問題を解いたかだけでなく、「前に間違えた問題、今は自分で解けるようになった?」と聞いてみてください。

勉強量は、もちろん大切です。しかし、問題を解くこと自体が目的になってしまうと、時間をかけても結果につながりにくいことがあります。
間違えた原因を考え、必要な練習を選び、もう一度自力で解いてみる。この流れを繰り返すことが、着実な力につながります。
たくさん解いたかどうかだけでなく、前にできなかった問題ができるようになったか。 これからの家庭学習では、ぜひその点にも注目してみてください。
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