中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
以前「メディアと上手に付き合う方法~ソーシャルネイティブ世代の子どもたちを育てるために~」で解説しましたが、1980年以降に生まれた人を“デジタルネイティブ世代”と呼びます。
(現在の小中学生は、さらに細かく分けて“ソーシャルネイティブ世代”“Z世代”と呼ばれることもあります。)
親子ともにデジタルネイティブ世代のご家庭もあるかと思いますが、インターネットが急速に発展しているため、親と子では学生のときのデジタル環境に違いがありますよね。
ソーシャルメディアが身近にある環境で育つ子どもたちに対して、それに合わせた対応を私たち親がしていかなければなりません。
今回は、デジタルネイティブな今の子どもたちの特徴と、親の対応についてお話ししていきたいと思います。
デジタルネイティブな今の子どもたちの特徴
まずは、インターネット・SNSに触れる機会が多い今の子どもたちの特徴を見ていきましょう。
- リアルな人間関係とネット上での人間関係の区別が薄い
(どちらも同じような強度で“友達”と思っている。ネット上からリアルな友達に移行する抵抗感がない。) - リアルなコミュニケーションが苦手
(ネットやSNSでのコミュニケーションが多い場合、対面で人と会うことや話すことが苦手になるケースもある。) - ネットを通じた情報収集や情報発信が得意
(分からないことはすぐに検索できる。自分に起こったことや考えなども文字や動画、画像で簡単に発信できる。) - 自分の価値観を大切にできる
(多くの価値観や考え方、情報に常に触れているため、多様性を認めたり個性を尊重したり、自分自身の価値観を大切にできる。) - デジタル機器やネットを正しく使いこなせているとは限らない
(スマホは使えてもPCは苦手な子も。ネットが使いこなせているように見えても、本当に正しい使い方ができていない場合もある。)
親の対応と理解の仕方
今の子どもたちがすべて上記の特徴に当てはまるわけではありませんし、2つ該当する、3つ該当する、といった子もいます。
ただ、私たち親とは違う環境で育つ子に対してどう対応するか、どう理解するか、を押さえておいていただきたいと思います。
- メディア情報リテラシー・ネットリテラシーを教える
- ペアレンタルコントロールをする
- 子どもの考えを尊重して親世代の価値観を押し付けない
- スマホやタブレットだけでなくPCなど大人になってから活用できるものにも触れさせる
1.と2.については「メディアと上手に付き合う方法~メディア情報リテラシーとペアレンタルコントロール~」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ネットリテラシーを教えて、ある程度親がコントロールするのが大切・・とはいっても、子どもの考えを尊重することも大切です。
また、親世代の価値観や常識が通用しない部分もありますので、押し付けないようにしましょう。
「教える・コントロールする」と「尊重する・押し付けない」では、相反するものに見えるかと思いますが、そのバランスが大事で、子どもと話し合いながら伝える・教えるのが重要です。
また、社会人になったときに活かせるようにPCに触れさせることも意識できるといいですね。
子どもがインターネットで危険な目に合わないように、と思えば思うほど身構えてしまうかもしれませんが①普段から何でも話せる家庭の雰囲気を作る②子どもの考えや意見を聞きながら、デジタルの正しい使い方を伝える、の2点を踏まえておくと良いかと思います。
今回の記事を、デジタルネイティブな子どもたちとの接し方、理解の仕方の参考にしてみてくださいね。