中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
新型コロナウイルスの感染拡大から2年以上が経って、ソーシャルディスタンス・マスクの着用・手指の消毒などが日常となりました。
大人の私たちでさえ自由を奪われ息苦しさを感じますが、子どもたちはどうでしょうか。
今回は【コロナ×コミュニケーション】をテーマに、3回に分けてお話ししたいと思います。
マスクをしているのが当たり前の今
黙食・ソーシャルディスタンス・マスク必須の日常。
「学校の友達の顏をまともに見たことがない」といった声もしばしば聞かれるようになりました。
友達の顏を知っているお子様でも「いつも目しか見えないから、マスクを外した顔に違和感」といった意見も。
唯一マスクを外せる給食では、みんな前を向いての“黙食”です。
もっと友達と自由に遊びたい・みんなと話しながら給食を楽しく食べたい
子どもたちの切実なる思いです。
そんな子どもたちの毎日を見ていると「成長にとって不都合があるのでは?」と思ったことのある親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
答えは「YES」です。
目しか見えないコミュニケーションを行っているので、当然と言えば当然のこと。
表情見えることでできるコミュニケーション
私たちは、声を出してはいけないような場面で「目で合図を送る」ということをする時があります。
「通じ合った」その感覚が嬉しく感じるときもあるのではないでしょうか。
“アイコンタクト”という言葉があるように、目でもコミュニケーションがとれます。
でも、それはすでに完成された脳を持っている大人にとっての話。
脳が発達している途中の子どもには、難しいことであると知っておかなければなりません。
人間は声とともに、口・頬など顏のほかのパーツの動きも全部含めて、相手がどのような感情なのかを理解したり、自分の気持ちを伝えます。
コミュニケーションに「表情」は欠かせないもの。
「相手が笑えば自分も嬉しくなる・相手が悲しそうな顔であれば心配する」といった当然のことが、マスクによって上手くできなくなっています。
マスクは感染予防としてウイルスの侵入を防ぎますが、同時にコミュニケーションの何割かを妨げるフィルターにもなってしまっているのです。