中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
前回・前々回と、やる気はあるのに勉強できないときの問題点と対策をお話ししました。
3回目となる今回は「時間がたりないと思っている」「新しい習慣に抵抗を感じている」といったケースについて一緒に考えていきましょう。
時間がたりないと諦めていませんか?
「自主学習をしたいと思っているけど、帰宅後に時間がつくれない」「部活が忙しくて勉強の時間がない」
そのように思い、諦めてしまっているお子様や親御さんもいらっしゃると思います。
実際に、時代の変化にともなって、昔にくらべると小学生・中学生は忙しくなっているともいえます。
しかし、もう一度お子様の生活を振り返ってみてください。
スキマ時間や、だらだらとゲームをしてしまっている時間はないでしょうか。
このような時間は、大切な勉強時間に充てられます。
5分、10分でもかまいません。英単語の暗記や問題の復習などができるといいですね。
スキマ時間を有効に使うポイントは「事前にやるべきことを決める」です。
- 夕飯前の5分英単語を暗記
- 移動時間の10分で参考書を読む
など、時間の長さに応じてやることを決めておきましょう。
新しい習慣に抵抗を感じている可能性も
やる気があっても知らず知らずのうちに“新しい習慣”に抵抗を感じている可能性もあります。
保守的(現状を維持しようとする気持ちや姿勢)は、悪いものではありません。
新しい習慣に不安を感じたり、抵抗を持つのも当然のことです。
お子様のやる気があってもなかなか勉強ができない理由が、無意識のうちの「新しい習慣」への抵抗だとしたら、親御さんのサポートで1歩を踏み出させてあげることが有効です。
人は大きな変化を受け入れるのには大きな勇気がいりますが、小さな変化ならば簡単に受け入れられるもの。
- 「3つだけ漢字練習をしようか」
- 「2問の計算問題を解こうか」
など、まずは少しの学習を提案してみてください。
1日5分だけでも継続することで、次第に1日30分・1時間と勉強ができるようになるはずです。
「まずはやってみる」のハードルを下げることが、勉強できるようになるために有効なアプローチとなります。
やる気はあるのに勉強ができないと、どうすれば良いのか悩んでしまうこともあるかと思います。ぜひ今回の記事を参考に、問題点を洗い出してみてくださいね。
参考:https://studyhacker.net/study-motivation-problem