受験生の12月:後悔しない冬休みの過ごし方
前回は「21世紀型スキルとは何なのか?」をお話ししました。
21世紀型スキルは、急激な変化を遂げる社会に対応するために、身につけるべき力です。
今回は、前回の話を踏まえて「これからの子どもたちに期待されていること」についてお話ししていきますね。
21世紀型スキル×教育
21世紀型スキルを教育に当てはめると、どのようになるのでしょうか。
思考力を養うために、正誤問題は記述式の問題へ。また、これからの社会に必要不可欠なICTのスキル習得に向けた教育も活発に行われるようになります。
さらに、座学は、ディスカッションやグループ作業を中心とした教育へ。
受動的であった授業も、能動的な授業へと変化していくことが考えられます。
これからの子どもたちに期待されていることとは?
21世紀型スキルを身につけるために、変化していく教育。
そこから、これからの時代を担う子どもたちに期待されていることをひも解いていきましょう。
「近い未来に、現在ある仕事の90%は、機械(AI)に置き換えられる」という話を聞いたことがあるでしょうか。
上記はイギリスのスタンフォード大学の公表ですが、これについては、さまざまな意見があります。たとえば、野村総合研究所では「この先15年で今ある仕事の49%がなくなる」といったレポートを発表しています。
このように、そう遠くない未来、子どもたちが大人になるころには、人と人工知能や機械が仕事を奪い合う時代になると考えられています。
このような変化に対応・必要な知識を学習・情報を集めて判断・得た知識を活用して新たな知を創造していくことが、これからの子どもたちに期待されています。
簡単に言ってしまえば「時代を生き抜く力」を養い、世界人として活躍することです。
さらに、環境問題や民族間の争い、人口問題など国を超えて“人間”として協力して解決していくことが期待されています。
子どもたちへの期待は重荷?
「期待が重荷」と捉えるのか、新たな時代に想いを馳せて希望を感じるのか。
親としては、後者であってほしいと願いますよね。
急激に時代は変化しますが、なにも恐れることはありません。
21世紀型スキルを身につけていくうちに、お子様の個性が磨かれて「その子なりの得意を活かした人生」を送る力を手にできます。
また、そのための教育を行っていくように、国としても動いています。
次代を担うお子様たちが、自分らしく輝ける未来をサポートするための参考にしてみてくださいね。
参考:日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に~601種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算~/株式会社野村総合研究所