中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、個人指導専門塾の丹下です。
公立入試まであと 2 週間を切りましたね。
今回は、「昨年、受験直前に‘あること’を継続して合格を掴み取った受験生のお話」を紹介します。
受験まであとわずか。この時期、急に「何をやったら良いのかわからない」となってしまう子が多いです。
この時期に新しいことを始める必要はありません。
苦手なところばかり勉強するのも違います。
1 番大切なのは、「今やっていること・できることをコツコツ継続していくこと」です。
私の教室では、受験まであと 1 か月ほどになると、模擬テストをひたすらやってもらっています。
それぞれの生徒に合わせて、目標点を決め、時間内でできるか、その子が点数を取るべき単元で取れているのかを見ていくようにしています。
去年受験生だった S くんは、 3 年生になってより一層家での勉強時間が増えていました。
ただ S くんは、とてもマイナス思考で、自分の苦手なところばかりに目がいっ
てしまう子でした。
S くんは模擬テストが 1 つ終わるたびに、「これができなかった」「こんなに点数が低かった」などマイナスな発言ばかりしていました。
ですが、解答を見ながら話をしてみると、図形の発展問題や英作文など、難しい問題ばかり…。家で勉強したものを質問してくれても、応用問題ばかりでした。
そこで S くんに、
① これから家でやるのは基本問題だけにすること
② 難しい問題をやりたければ塾内だけにすること
③ 模擬テストが終わったらケアレスミスなど、基本問題の解き直しを必ず行うこと
この 3 つをお話しました。
「せっかく目標点にあと 1,2 点で届くのにそれを応用問題で取りにいくの?簡単な問題でも応用でも同じ 1 点なんだよ?それなら簡単な問題を 100%取り切る方が楽じゃない?」
その話をしてから S くんの中で少しずつ変化が出てきました。
家ではとにかく基本の計算や理社の暗記科目を中心に勉強し、塾にいるときに応用問題にも少し挑戦するようになってきました。
S くんは、まだ本当に基本ばかりでいいのかとモヤモヤしていましたが、模擬テストをやるたびに、いつもは応用が…と言っていたのが、「ここの計算でミスしていなければ〇点だった」と目のつけるところが変わってきました。
家での勉強も暗記科目中心に変えたことで、応用問題を理解するのに時間がかかって手が止まることも少なくなり、結果的に勉強時間やこなす問題量が増えていきました。
あと 2 週間足らずで、苦手を完全に克服していくというのは大変です。
受験する学校によってみんな目標ラインは違います。
そこに届くために、この時期は、
取りこぼしてしまっているところはないか、ケアレスミスは最小限に抑えられているか
を重点的に確認していきましょう。