中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の岡田です。
気づけば2018年も残り1か月。
受験生のお子さんは志望校も固まり、目標に向けてひたすら勉強している頃かと思います。
今回は、中学1、2年生のお子さんとその保護者の方に向けて、
・受験の大変さとは?
・入試勉強に備えて今から意識することは?
この2点をご紹介します。
まずは「学習量の多さ」です。
高校受験では中学1年生から3年生で習ったほぼすべての単元が、まんべんなく出題されます。
中3生は、その3年間分の復習と学校で新しく習う単元の勉強を両立しなければなりません。
3年間分の全単元の基礎レベルを身につけるためには、
夏休みの学習量は200時間、12月以降は1日の学習量は平均5.5時間以上をひとつの基準としています。
この数字から判断しても、かなりの量をこなしていく必要があることが分かります。
ただし、例えば3年生の夏休みから突然200時間の学習量へ持っていくには相当根気が必要なため、
中学1年生、2年生の今からその学習量に備えて学習習慣を構築していく必要があります。
その習慣を身につけるためには、
「学習量の見える化」が必須となってきます。
具体的には、
①勉強をする時間の目標を掲げる。
②目標に対して、どれだけの時間勉強したかを書きだす。
③書きだしたものを家族が見える場所に貼り出し、保護者の方がチェックする。
この流れを身につけると良いです。
「勉強をするための時間を確保する習慣」を中3生になるまでに習慣づけしていくと、
受験勉強も良いスタートを切ることができます。
私の教室では夏休み、上記のやり方をもとにして、中3生全員に「200時間達成シート」を配り、教室へ貼り出しました。
同じ教室の中3生がどれほど勉強しているかすぐにわかるようにすることで、
「あの子もやっているなら私もやらなきゃ」といった危機意識を持って毎年取り組んでもらっています。
こうした「学習量の見える化」をすることで、達成感と危機意識によるお子さんの学習意欲向上を促すことが出来ます。
この習慣を持っていればいざ受験生になったとき、自分で勉強の時間管理が出来るようになります。
受験勉強で気持ちを維持し易くなりますし、保護者の方も安心して見守ることが出来ます。
受験真っ只中の中学3年生は、受験勉強の大変さを身に染みて実感しているところでしょう。
しかし、中学1,2年生の場合、部活の先輩やご兄弟の方から「受験は大変だ」と聞いても、いまいちピンと来ないと思います。
そんなお子さんを見て「こんなので受験勉強できるのかしら」と気を揉んでらっしゃる保護者の方もいらっしゃるでしょう。
ですが、体験していないことをイメージ出来ないのは当然なのです。
「そんなので受験大丈夫なの」と言うよりも、「どうしたらうまく受験に挑めるか」を考え、
環境づくりを手伝ってあげると良いでしょう。