中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の田中です。
最近「どうせ俺なんか…」と自己評価が低い生徒を多く見かけます。
ただ謙虚なだけであればまだ良いのですが、自己評価が低いゆえのその発言は注意が必要です。
実は「自己評価が低い」ということは、その子にとって様々な悪影響をもたらします。
自己評価が低く、自分の考えや行動に自信が持てない人を「自尊心が低い」と言います。
自尊心が低いと、自分の意見や考えに自信が持てないため、常に周りの意見に流されてしまいがちです。
そのため、ストレスを抱えることが多くなります。
今回は子どもの自尊心を高めるために、
「周りの大人がすべき声掛けと、してはいけない声掛け」について紹介致します。
1.他の子と比べるのではなく、過去のわが子と比べてほめる。
褒めるときも叱る時も、子どもを他の子と比較してしまうこと、よくあると思います。
すると子どもは、「◯君のようにならないとダメ」や「今のままの自分ではダメ」と学習します。
それが自己否定につながっていくのです。
比べる相手はどこかの誰かではなく、過去の子ども自身にしましょう。
そして、以前と比べて出来るようになったことをどんどん褒めてあげましょう。
「おっ!できるようになったね!」などと一緒に喜んであげるだけで子どもの気持ちは変わります。
2.成功体験のための声掛けを
ついつい「ダメ」「遅い」「間に合わない」などのマイナス言葉は掛けていませんか。
「手伝うから一緒にやってみよう!」と声をかけ、
一緒にできたら、「一人でやってごらん?できなかったら手伝うから。」
と伝えてあげましょう。
少しずつステップを上げ、子どもに成功体験をさせてあげてください。
成功体験により、自分に自信がつくようになります。
やる前から「できなかいから」「無理」という言葉は使ってはいけません!
また、できなかったからといって「やっぱり」や「だから、できないって言ったのに」という
否定の言葉も控えましょう!
3.結果ではなく過程をほめる
期待はずれの結果を責めるのもそうですが、
良い結果が出た時にその結果ばかり褒めるのも、「結果にこだわる」ことに繋がります。
例えば、テストで良い点数を取ってきた子どもに対して
「〇点も取れたの。すごいじゃん!」だけではなく、
「テスト前、いつもより早めに勉強に取り掛かって、毎日コツコツやってたもんね」と
その成功の要因となった良い行動を具体的に言って褒めてあげましょう。
そうすれば、子どもの中でもその行動と成功体験が結びつき、次もその行動をしたいと思うことが出来ます。
(4)子どものネガティブな感情を否定するな!
子どもが落ち込んだりしていると「いつまでそうやってるの」と言ってしまいたくなります。
落ち込みや悲しみ、怒りは「もっとこうなりたい」があるからこその感情です。
いつまでもその感情から抜け出せないのは、その「こうなりたい」を実現する方法を見つけられていないだけです。
基本的には、思春期にはどうしても自分のできていないところが気になります。
子どものいい所やできているところに意識を向け、言葉がけし、自尊心を高めてあげてください。
いかがでしたか。
実は子どもの自尊心を育むのにそんな難しいことはしなくて良いのです。
日々の周りからの声かけによって、子どもは「自分ってすごいかも」と思うことが出来ます。
ぜひ、意識して声をかけてあげてみてください。