中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
勉強が苦手な子は「自分はできない」と思うから勉強から遠ざかり、勉強から遠ざかるから成績も伸びず、さらに成績が伸びないから「自分はやっぱりできない」と落ち込んでしまいます。
これは、典型的な負のループに陥った状態です。
また、自分と他人の成績をくらべてしまう子も同じで、「ほかの人よりもできない」と思うから自信がなく、挑戦することをやめてしまうのです。
勉強を促してもなかなか机に向かわない子、勉強が苦手という子、成績が伸び悩む子は、そういった悪循環に陥っているかもしれません。
そこで今回は、勉強に関する自己肯定感の高め方についてお話ししたいと思います。
自己肯定感の3つの概念
「自己肯定感」と一口にいっても、いくつかの概念に分けられます。※
- ほかの人からの評価に基づく自己肯定感
- 自分自身が自分を受け止めることによって生まれる自己肯定感
- 保護者などからの愛情によって生まれる自己肯定感
たとえば、小さい頃から親に「〇〇くん(ちゃん)は、パパとママの宝物だよ」「産まれてきてくれてありがとう」「〇〇ができてえらいね」と声をかけられて育った自己肯定感の高い子は、3の「保護者などからの愛情によって生まれる自己肯定感」が高いといえます。
これは、自分の存在自体を肯定するものであり、「絶対的な自己肯定感」とも呼びます。
勉強に関する自己肯定感とは?
では、勉強に関する自己肯定感には、どの概念が当てはまるのでしょうか。
勉強に関する自己肯定感は、1の「他者評価等に基づく自己肯定感」と言えます。
この勉強に関する自己肯定感は、何によって生じるのか。言いかえれば、何によって高まるのか。
それは、他者からの肯定的な評価・他者との比較によって生じ、高まります。
成績が平均以下の子・自分と他人をくらべてしまう子
成績が平均以下の子、ある程度の成績でも自分と他人をくらべて落ち込んでしまう子の勉強に関する自己肯定感を高めるにはどうしたら良いのでしょうか。
簡単に一言でいってしまえば「褒める」です。
親御さんに褒められる、認められることで、お子様の自己肯定感が高まっていきます。
さらに詳しい内容は次回ご紹介させていただきます。
※子供たちの自己高低感を育む/参議院常任委員会調査室・特別調査室