中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の柵木です。
秋も深まってきました、風邪など十分ご注意くださいね。
さて、今日は叱り方についてお話します。
みなさんはどういった時に子どもを叱りますか。
勉強をやろうとしない、言うことを聞かない…いろいろあると思います。
その時に気をつけたいのが、「怒る」と「叱る」の区別。このふたつには大きな違いがあります。
「怒る」とは、自分の感情を中心にした行動、
「叱る」とは、相手を中心にした行動です。
言うことを聞かないと当然怒りが湧きます。
ですが、怒りをそのままぶつけてしまっても、子どもは何にも感じません。
こちらが思っている以上に子どもは敏感です。感情的になっている姿は簡単に見破られています。
そういう時は、一度深呼吸して、何が原因なのかを思い起こしてください。
注意をするのは、その原因を見つけてからです。
「叱る」ことで「相手を良くする」ことが目的です。
ダメだから叱るではなく、どうなってほしいかを念頭に置いて叱ってあげてください。
その際、「人格を攻撃しない」よう注意しましょう。
注意するのはその子の「性格」ではなく「行動」です。
・9 時に勉強する約束を守らなかった
・先生からのお知らせプリントを渡さなかった
など、やってはいけない行動、やるべきなのにやらなかった行動を叱ってください。
ただやるな、というだけではなく、どうしてやってはいけないのか、を同時に伝えると良いです。
また、叱るタイミングも大事です。
叱るべき行動をとってすぐ(3 分程度)がベストです。
忘れたころに叱られても何のことかわからず子どもは混乱します。
私も子どもの頃、1 か月前の出来事を突然叱られた経験がありますが、内容よりも「どうしてこのタイミング?」ということだけが気になってしまいました。
また、叱るときは端的に叱りましょう。
何十分も言い続けても子どもは疲れてしまいます。「何か叱られた」という記憶だけが残ることになってしまいます。
目的はあくまでも「相手を良くする」ということです。
それさえ伝われば叱られても納得します。
もちろん、叱る側も人間ですし常に冷静さは保てません。
感情に任せて叱ってしまうこともあるでしょう。
そんな時は、相手が子どもだからなど関係なく、
「さっきはイライラして叱ってしまってごめんね」と一言謝ってあげてください。
一方的に叱るのではなく、間違えたら素直に謝ることのできる人こそ信頼に値します。
叱らなくて良い子どもなんていません。
叱る時は、必ず相手の気持ちを考えて叱りましょう。
それが、今後の子どもとの信頼関係に、大きく影響します。