行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
皆さんは通知表を受け取ったとき、評価の数字だけを見て一喜一憂して終わりにしていませんか。
通知表は、単なる評価だけをつけたものではありません。通知表から見えてくる情報を意識的にキャッチすれば、もっと成績を伸ばしていくことが出来ます。
そこで今回は、通知表の活用方法についてお話します。
この記事を参考にして、通知表を学校に返す前に今一度お子様と一緒に中身をチェックしてみてください。
通知表の見方
通知表には様々な情報が載っています。通知表を受け取ったら、以下の項目に着目してみましょう。
・各科目の評価
各科目の達成度が数字や記号などで評価されています。まずはどのように評価されているかを確認しましょう。
・生活の様子
決まりごとが守れているか、自分の役割を果たせているかなど、学校での生活態度に関する評価がされています。
・担任の先生からのコメント
普段長い時間を一緒に過ごしている担任の先生が、生徒の皆さんの姿を見てコメントをしてくれています。客観的に見た、お子様の普段の姿を知る良い機会となります。ぜひじっくり読んでみてください。
通知表の振り返り方
各科目の評価を確認する際は、評価の数字や記号だけを見るのではなく、評価の観点にも注目してみましょう。
学習評価は、①関心・意欲・態度、②思考・判断・表現、③技能、④知識・理解の4つの観点からつけられています。(※)
テストの点数だけではなく、提出物をきちんと出しているかや授業態度も見られていることがわかりますね。何が得意で何が不得意なのかを今一度確認してみましょう。
※2021年度からは、①知識・技能、②思考・判断・表現、③主体的に学習に取り組む態度 に変更されます。
通知表の活用方法
通知表から得た情報を活用するには、不得意な部分を解消していくことが重要です。
例えば、中学生のお子様で評定が2の場合、各観点において「努力を要する状況である」と判断されています。
基礎問題を繰り返し解いて基本を理解しておく、提出物は期限を守りきちんと出す、などを意識する必要があります。
評定が3の場合、積極的に授業に取り組むなど、テストの点数以外の部分も意識する必要があります。
通知表の評価が良かった人も、思うような結果ではなかった人も、
表面だけ見て一喜一憂するのではなく、「どうすれば改善できるのか」という観点から、改めて通知表を見ることができると良いですね。
◎参照
国立教育政策研究所 教育課程研究センター「学習評価の在り方ハンドブック(小・中学校編)」「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料(中学校・国語)」