中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
前回、「テスト慣れ」とは一体何なのか、なぜテスト慣れが重要なのかについてお話しました。
その中で、テスト慣れのためには「インプットの勉強だけでなくアウトプットの勉強をしなくてはいけない」というお話をしました。
今回は、お子様がテスト慣れしているかどうかの見極めについてお話します。
前回の記事をまだご覧になってい方はぜひご覧ください。「テスト本番で点を取るためにするべき「テスト慣れ」とは?」
テスト慣れすることを目指す前に、まずは「お子様がどれだけテスト慣れしているのか/していないのか」を把握することが大事です。
テスト慣れしていない人の最大の特徴は、テストが返ってきたときの口癖が「もっと出来たのに」とか「本当なら、あと〇〇点取れた」と言うことです。
自分が思っているよりも取れていないということなので、自己認識と実力にギャップがあるということです。これは、危険ですよね。
テストが返ってきた時に、「こんなはずじゃなかった…」と思うのであれば、それは早急に直すべきポイントです。逆に考えれば、のびしろであると捉えることも出来ます。
テスト慣れしていれば、普段勉強していて問題を解いている時と同じようなパフォーマンスを、テストでも発揮できるはず。
では、普段からどんなことに気を付けて勉強をすれば良いのでしょうか。
実は、「気をつけようとする」「心がけようとする」というのはとても曖昧な表現です。そのような曖昧な言葉にしか言い換えられないことは、はっきり言って、しなくても良いです。
曖昧な考えは一度忘れて「やるべき行動を把握して、あとは行動するだけ」と考えてみてください。
今回の場合でいうやるべき行動とは、
「①問題を解く」→「②成果を数字で記録する」
です。
①問題を解く
例えば、皆さんのお子様が「1時間、どんな勉強方法でも良いのでテストに向けて自習をしてください。」と言われたら、どんな勉強をすると思いますか。
お子様のタイプによって勉強は2種類に分けることができます。
・インプットタイプ(ノートまとめ、単語・漢字練習、等)
と
・アウトプットタイプ(問題演習)
です。
テスト慣れしていない子に多いのが、インプットタイプです。
インプットばかりしていると、知識を入れるだけ入れて確認作業である問題演習を蔑ろにしてしまうのです。
せっかく入れた知識も、使えないと意味がないのですが、インプットタイプのお子様はあまりそれをよくわかっていません。
なので必ずアウトプット(=問題を解く)をやらせてあげてください。
テスト2週間前や普段の勉強の際、スケジュールを組むお子様も多いと思います。スケジュールを組む時に、インプットタイプのお子様は意識的に「〇〇分は問題演習の時間」というスケジュールを立てるようにしましょう。
そうすれば、やらなくてはいけない勉強が明確になって、どんどん勉強しやすくなります。
インプットタイプのお子様は、本当にテストで悲しい思いをしていることが多いです。
ぜひ、今一度お子様がどちらのタイプなのか、普段の勉強スタイルを観察して見極めてみてください。
次回は、「②成果を数字で記録する」についてお話します。