中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
前回は①テスト勉強を頑張れない子は自信がない状態②評価軸を「点数」にすると余計に自信がなくなってしまう、の2点を解説しました。
今回は、それを理解したうえで、具体的なアプローチ方法を紹介していきたいと思います。
頑張っている過程を評価
子どもが点数に囚われずに自信を持ってテスト勉強を頑張るためには、テスト勉強を頑張っている過程を評価しましょう。
テストの点数は結果としてとても分かりやすいですし、どうしても目が向いてしまい「〇点とれてすごいね!」「〇点しかとれなかったの?」などの評価対象にしがち。
確かに、点数は努力の結果の一つでもありますので「点数を全く無視してください」というわけではありませんが、点数よりも勉強している“行動”に評価の軸を置いてほしいと思います。
「今日も頑張ってテスト勉強していてすごいね」「〇時間、集中して勉強していて、えらいと思ったよ」など、頑張っている過程を評価する声掛けをしてあげましょう。
根気強く寄り添うことが大切
子どもが努力している過程を褒めても、すぐにはテスト勉強を頑張れるようにはならないかもしれません。
そんなとき「どうして?」「本当にこれで合っている?」「やっぱり叱ったほうが効果があるのでは?」と思うもの。
しかし「頑張っている過程を認めてもらっている」「努力を褒められた」という経験の“積み重ね”が大事。
一度なくしてしまった自信はすぐには取り戻せないので、根気強く子どもに寄り添うようにしましょう。
良い比較を取り入れ子どもの勉強をサポートする
比較することも、子どものモチベーションを高めるのには有効です。
とはいえ、良い比較と悪い比較があり、使い方ひとつで逆にやる気を削ぐ結果にもなりかねません。
良い比較:子ども自身の過去と比較
悪い比較:他の子や兄弟と比較
「前よりも頑張って勉強しているね」「効率良くテスト勉強をできるようになってきたよね」といった、子ども自身の過去の行動と比べるのは◎です。
一方「〇〇くんより頑張っている」「お兄ちゃんのときは・・」と比べると、たとえ比べて褒められたとしても「悪い結果になったらまた比較されてしまう」と思ってしまうのでNGです。
高校入試・大学入試・就職・・と、先を見据えたときに、ぜひ子どもに頑張ってほしいテスト勉強。
頑張りたいと思ってもなかなか頑張れない子もいます。
どんなこともあきらめないで頑張ってほしい、というのが親の願いであり、勉強することで子どもの可能性を広げたいとも思いますよね。
子どもにとって親御さんは、一番のサポーターです。
努力を認めてあげながら、子どものテスト勉強への意欲を引き出していきましょう。