中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
今回は夏休み明けのテストが返ってきたらやるべき行動についてのお話です。
テストをムダ無く使えば、効率的に成績を上げることができます。
ぜひ上手に活用していきましょう。
夏休み明け、テストが返ってきたらやるべき行動
①間違えた問題に注目!
テストが返ってきたら、点数に一喜一憂するのではなく、まずは間違えた問題に目を向けましょう。
テストはいわば「間違い発見機」です。今まで学習してきた範囲の中から、自分の弱点を見つけるための物なので、満点でなくても大丈夫。
大切なのはテストが返ってきてからの対処法です。
②間違えた問題を2つに分類する
テストが返ってきたら、まずは間違えた問題を以下の2つに分類してみましょう。
- ケアレスミス(もう一度解いたら正解できる問題)
- 分からなかった問題
「1.ケアレスミス」に関しては、問題そのものについての理解はできているということです。どこでケアレスミスをしたのか紙に書き出し、正解の解答を導き出しましょう。
ただし、そのケアレスミスを何度も繰り返しているようであれば、問題を解く過程の中で何か悪い癖をつけている可能性が高いです。
例えば、筆算の問題でよくケアレスミスするお子様がいた場合、
- 「くり上がりの際にくり上がる数字を小さく書いておく習慣がついていない」
- 「掛け算や割り算の筆算で縦に長く計算する時に、数字の縦横を揃えて書くことができておらず、どこかでずれて計算をしてしまう」
のようないわゆる「悪い癖」があることがあります。その場合、「ただ気をつける」ではミスはなくなりません。そこを改善する必要があります。
いずれにしても、次同じような問題が出た時に正解できるよう、今どんな対処をすれば良いのかを見極めるべきです。
「2.分からなかった問題」に関しては、自分がどこでつまづいたのかの分析が必要です。
問題に必要な知識が暗記できていなかったのか、必要な公式を間違えたのか、そもそも全く理解できなかったのか。
正解が導き出せるまでじっくりと復習しておきましょう。
③もう一度テストを解く
間違えた問題を分類し、理解することができたら、正解した問題も含めてもう一度テストを解きなおしましょう。
こうしてテストのたびにしっかりとテスト範囲を理解していけば、また次に同じような問題が出ても正解することができますよね。
そして成績UP、さらには受験戦争を勝ち抜くことにも繋がります。
マイナスをプラスに変える
「マイナスを、プラスに変えること。これは、人間だけに許された能力だ」
心理学者として有名なアルフレッド・アドラーが残した名言です。
テストで不正解になっても、それを「理解を深めるきっかけ」としてプラスにとらえていくことが大切なのかもしれませんね。