受験生の12月:後悔しない冬休みの過ごし方
前回は、習慣化のメリットについてお話ししました。
つづいて第2回目の今回は、習慣化の具体的な方法について一緒に考えていきましょう。
場所と時間の固定化
「1日30分勉強する」を習慣化したい場合、ただ単に「毎日30分の勉強」としていると、気づいたら寝る時間になっていたり、上手く時間が作れなかったりすることもあります。
そこで、行動目標をする“場所と時間”を固定化しましょう。
- 夕食後に1時間リビングで勉強をする
- 寝るまえの15分間読書をする
のように決めてしまえば、行動がパターン化して習慣化しやすくなります。
一日の流れに沿って習慣化したい行動を設定する
習慣化したい行動は、単体で考えるよりも一日の流れに沿って設定したほうがスムーズで挫折しにくいです。
具体的には
- 夕食を食べる⇒片付けを手伝う⇒お風呂に入る
- 朝起きて顔を洗う⇒15分勉強する⇒朝ごはんを食べる
といった流れを作ると、夕食を食べたら「次は片づけの手伝いだ」、朝起きて顔を洗ったら「次は15分間勉強だ」、と脳が認識するようになり習慣化しやすいです。
反省せずに行動し続ける
とくに習慣化に取り組む最初の時期は、反省せずに行動しつづけるようにしましょう。
「反省する=問題・課題が分かり改善しやすい」のはもちろんそうなのですが、あえて振り返ったり反省したりしないのを推奨します。
なぜ、あえて反省しないのかというと、モチベーション維持のためです。
完璧主義の子ほど陥りがちなのですが、それまでは頑張って続けていても、1日できない日があると「昨日できなかったからもういいや」と、諦めの気持ちが湧いてしまうことがあるのです。
「習慣化=欠かさず続けること」ではありますが、例えばできない日があってもあえて反省せずに行動し続けることで挫折しづらくなります。
21日間は続ける
行動心理学に【インキュベートの法則】というのがあります。
これは「習慣化したいことを21日続けると、無意識の行動となり定着する」というものです。
習慣化はこの先ずっと続けなければならないと思うため大変そうに見えますが、「まずは1週間、さらにもう1週間、そしてとりあえず3週間は続けてみよう」と小さなゴールを設定すると行動するハードルが下がりますし、習慣化しやすくなります。
今回は習慣化の方法をお話ししましたが、行動目標はあくまでも簡単に続けられるものであることが大切です。
一気に欲張らず、少しずつステップアップしていくような気持ちで、上手に習慣化していきましょう。