中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
- 「家庭学習中に遊びだしてしまう」
- 「もっと早く終わるはずなのに、いつまでもだらだらと勉強している」
- 「声掛けをしても集中して勉強をしてくれない」
お子様の勉強において、このようなことでお悩みではありませんか。
今回は、家庭学習をするうえで大事にするべきものと切り捨てるべきものを、一緒に考えていきましょう。
家庭学習で切り捨てるもの
まずは、家庭学習をするうえで、切り捨てるべきものを見ていきましょう。
- ゲーム・マンガ・スマホ
- 暗い照明・環境
- 復習が不要な問題
【ゲーム・マンガ・スマホ】
ゲーム・マンガ・スマホは、家庭学習への集中を妨げます。
「勉強する前に少し見るだけ」と思っても、長時間触れてしまうことも。
また、家庭学習中に見える場所にこれらを置いておくと、どうしても気になって気が散ってしまいます。
スマホ・マンガ・ゲームなどの勉強の邪魔になるものは、目の届かない場所・手の届かない場所に置きましょう。
※お子様によっては、本が集中力を妨げる場合も。本が好きな子だと、たとえ夏目漱石や宮沢賢治などの文芸書であっても、勉強の邪魔になってしまいます。
お子様の嗜好に合わせて、家庭学習中は「集中力が途切れる原因」を取り除きましょう。
【暗い照明・環境】
「ちゃんと家庭学習はしているのに、しっかり覚えられていない」といった場合は、学習環境を見直してみましょう。
とくに、暗い部屋で家庭学習をするのはNGです。
- 間接照明しか使っていない
- 日光が当たらない
- 薄暗い
このような場合は、改善をしていきましょう。
「薄暗い照明下で長時間過ごすと、脳機能が低下し、記憶力や学習能力が損なわれる」といった研究結果もあります(ミシガン州立大学)。
青白く明るい照明の方が集中力が高まりやすい、ということも言われます。
分かりやすく電球の色でいえば“昼光色”です。
暗い照明や環境を切り捨てて、できるだけ明るい場所で家庭学習を行いましょう。
【復習が不要な問題】
「学習する量が多すぎる」「どうしても長時間かかってしまう」といった場合、復習しなくても良い問題までやっている可能性も考えられます。
復習は効率の良い勉強ですが「何を復習するか」を正しく選択しないと、効率が悪くなってしまいます。
確信を持って正解できる問題に、あまり多くの時間をかけすぎないようにしましょう。
そのような問題の復習に時間を割くのは非効率ですので、切り捨てましょう。
家庭学習で大事にするもの
「解き方も答えも分からない」といった問題は、最優先で復習を行いましょう。
分からない問題は“伸びしろ”です。重点的な復習がポイントです。
さらに「なんとなく正解したけど、自信がない」といった問題も、復習が必要です。
そのような問題は記憶の定着が不安定な状態です。
次は間違ってしまうかもしれない問題ともいえますが、解けるようになれば得点に直結する問題です。
【切り捨てるべきもの】の項目でお話しした「いつでも解ける問題」の学習よりも、「解き方も答えも分からない問題」「なんとなく正解したけど、自信がない問題」を優先して家庭学習に取り組みましょう。