中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
「うちの子はなかなか家庭学習が定着しない」「新しい学年に向けて、復習やまとめ学習は何から手をつければ良い?」といった親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
家庭学習が定着していない子に、いきなり今年度の復習をするよう促しても、何から手を付けて良いのか分からないですよね。
そこで今回は、家庭学習が定着していない小学生のお子様をお持ちの保護者様に向けて今年度の復習のやり方をお話ししたいと思います。
「分からない」を「分かる」に
1年間を通して「何が理解できていないのか?」「間違っているのは何か?」が曖昧になってしまっている子は意外と多いものです。
また、勉強が苦手な子は分かる科目・単元であればやる気が起きますが、分からない科目や「難しい」と思う単元は避けて通りたくなる傾向もあります。
そこで、まずは分からない単元や苦手な単元に取り組めるようにしましょう。
とはいえ、一度に多くの問題を解こうとしてしまうと「やっぱりできない」「やっぱり嫌」となってしまいます。
最初から富士山の頂上を目指すと気が重くなってしまいますが「まずは1合ずつ」「さらにもう1合」と進むと、簡単に登れるのと同じです。
とくに家庭学習が定着していないお子様は、ハードルは低くして達成感を味わってもらうのが大切です。
今まで使用していたワークやドリルの間違い部分を重点的にやるのも一つの手。
勉強の基本は、解いたあとすぐに丸つけをして間違い直しをすることですが、実際にはできていない子も少なくありません。
ドリルやワークの間違い部分をピックアップして「今日は3問」などと決めて学習をしましょう。
問題を解き直したらその場で採点して、できたことを褒めてあげてください。「分からない」が「分かる」に変わり、親御さんに褒めてもらうことで、お子様の意欲も高まります。
子どもに先生役をさせる
より理解度をアップさせ思考力を伸ばすためには、お子様に先生役をさせるのも有効です。
暗記や計算ももちろん大切ですが、社会や理科、外国語などで習ったことを人に説明することで、より理解が深まり思考力も養えます。
インプットとともにアウトプットが重要視されるのも、理解力や思考力の向上、さらには記憶の定着を促すためです。
ただ説明させるのではなく、クイズ形式などにするとお子様も楽しみながらできると思います。
今年度分からなかったことは今年度中に解決することで、自信を持って新しい学年をスタートさせられます。
この機会に復習をして、少しずつ家庭学習を定着させていきましょう。