数学でつまずいているお子さんに保護者の方が出来ること

こんにちは、教室長の丹下です。

テストが間近にせまっているお子さんも多いと思いますが、テスト勉強は進んでいるようですか?

私の教室の生徒は、1週間前までにテスト課題を終え、2回目の復習に入っていくのを目標に頑張ってもらっています。

テスト課題をやっている様子を見ていると、特に数学に時間をかけてしまう傾向があるように感じます。

今回は、「数学のテスト勉強に苦戦しているお子さんに保護者の方が出来るサポート」についてお話します。

数学はどの問題に勉強時間を割くかを見極めるのが1番のカギです。

どの科目も、テスト課題は3回繰り返すことが基本です。勿論数学も3回以上繰り返しやっていくのが望ましいです。

ただ、特に数学で気にしてやらなければならないのが、テスト週間の間に出来る(出来るようになる)問題と出来ない問題を区別する、ということです。

2回目にやり直した時点で出来た問題と、間違え直しですんなり直せた問題、解説を読めばすぐ理解できた問題は、本番のテストで得点につなげられる可能性が十分あります。

逆に、全くわからなかった問題、解説を読んでも理解出来ない問題は、時間が限られているテスト期間中に出来るようになるのは難しいです。その子の今のレベルにもよりますがその問題は捨てても良いのかも知れません。普段平均点くらいかもしくはそれより低い場合、見込みのない問題は切り捨てて出来そうなものからとりかかる方が戦略的です。

お子さんはどのレベルの問題までは解くことが出来るのか、どこまでの問題は解けるように練習をするべきか、という判断が大切になってきます。2回目の解き直しでその判断を行うのです。

そして3回目の解き直しでは、2回目の解き直しで自分がここなら出来ると判断した問題をもう一度やり直します。こうすることで、正確性とスピードが格段に上がります。

効率的な勉強のやり方を知らないお子さんは、範囲とされているページの最初からひとつづつ理解しようとしてしまい、理解出来ない問題があると、そこでずっと考えてしまいます。すると先に進めなくなってしまい、出来るようになるかもしれない問題を練習できずにテスト当日を迎える、ということになってしまいがちです。

それを防ぐために保護者の方が出来ることは、お子さんと一緒に「得点につなげられる問題」を見つける作業です。

「この問題の解説、読んでみてどう?」「この問題は何も見ずにやったら次は出来そうかな?」と質問を投げかけてあげるだけでも、お子さんが問題を見るときの着眼点は少し変わります。

また、聞いてあげる時は「出来ないかどうか?」という聞き方よりも「出来そうかどうか?」で聞くと良いです。出来る問題を探す作業なので、ネガティヴな気持ちを引き出す必要はありません。ただ、もしお子さんに自信がなくて出来る問題を選び取るのに時間がかかるようでしたら、「出来ない問題を排除していく」という目的で「出来ないかどうか?」の声掛けをするのも良いでしょう。

大人でもそうですが、一人で何かに取り組んでいると、その課題ややり方がパターン化してしまいがちです。そのパターンで上手くいっていれば良いのですが、さらなる高みを目指すのであればやり方を変える必要があります。

そこで周りにいる人達が、パターンにはまってしまっているお子さんを助け出すために有効的な声掛けが出来ると良いのです。ぜひ、いつもよりもう一歩踏み込んでお子さんを観察してみてください。そして、一緒に出来る問題を見つけ出してあげてください。

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