中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
新1年生のみなさんは、これから中学生の仲間入りですね。
今回は、新1年生の親御さんに向けて、親が知っておくべき心構えや考え方をお話ししたいと思います。
将来のことを話し合う
「将来の夢は?」と突然聞いても、すぐに答えられるお子様はなかなかいないと思います。
どんな職業があるのか、自分に向いている職業は何か、といったことがお子様にはまだ明確に分かりません。
また、時代の変化ともに新たな職業も出てくるので、親御さんであってもまだ知らない職業があるかと思います。
中学の3年間は小学校の半分の期間ですので、あっという間です。
進路について考えるのも、そう何年も先のことではありません。
なんとなくでも良いので、どんな高校に入りたいのか、何系の職業に就きたいか、などを今のうちから話し合えるといいですね。
学習習慣を身につける
できる子は共通して学習習慣が身についています。
小学校に比べ、急激に難しくなる中学校の授業内容。「うちの子はついていけるかな?」と心配になる親御さんも多いかと思います。部活も始まり忙しくなるので、そう思うのも無理はありません。
もちろん、そういった不安はお子様自身も感じています。
国立教育政策研究所の調査によると、中学生の学習時間(授業以外)は、1日1時間以上、または2時間以上と答えた生徒が半数以上です。さらに、全体の1割のお子様が3時間以上の学習をしていました。
とはいえ、最初から何時間も勉強をする必要はありません。まずは習慣化を目標に、1日30分でも良いので勉強に取り組みましょう。
効率の良い勉強法は、こまめな復習と間違い直しです。
学習習慣が身につくと学力アップはもちろん、お子様の自信にもつながります。
インターネットのルールを決める
中学生になると、SNSなどで友人と交流をする機会も増えるかと思います。
危機回避や正しい使い方を完全に理解する前のお子様が、ルールがない状態で何のトラブルもなくインターネットを使用するのは難しいといえます。
以前、当ブログの「メディアと上手に付き合う方法」でもお話ししましたが、使うもの(インターネットやスマホ)自体が危険なのではなく、使う人によって便利にも危険にも変わるのです。
お子様を守るためにも、今一度インターネットの使い方を確認して、ルールを設定しておきましょう。
親は子どものサポーター
家庭学習の習慣を身につけさせたいと思ったり、入学後すぐにつまずいてしまわないようにと願うあまり「勉強しなさい」と言ってしまいたくなります。
しかし、お子様にとってこの言葉は禁句。逆にやる気がなくなってしまったり、反発したい気持ちが湧いてしまいます。
「○○ちゃんが勉強している間に仕事をするから、一緒に頑張ろう」などと声をかけて、親も一緒に頑張っていると思える環境づくりができるといいですね。(仕事ではなく、読書でも家事でも、家計簿をつけたりしてもかまいません。お子様のお手本になるような姿勢が大切なのです。)
どんどん成長して、また一つ大人に近づいていくお子様。充実した中学校生活を送るためにはスタートが肝心です。
中学校生活に希望を持てるように、意欲を引き出してあげられるように、お子様に寄り添いながらしっかりサポートしていきましょう。
参考:平成24年度全国学力・学習状況調査/国立教育政策研究所