受験生の12月:後悔しない冬休みの過ごし方
前回は、「思考力・判断力・表現力」を伸ばすには①として、思考力と判断力を伸ばす方法についてお話しました。
今回は、表現力を伸ばす方法について、お話していきますね。
表現力を伸ばす
表現力は、自分自身を表現することはもちろん、見聞きした事柄を表すときにも必要になります。
- 日記を書く
- 趣味を充実させる
日記を書くことで、文章力が養われます。
「美しい」という言葉1つをとっても、端麗・秀麗・美麗・華麗・可憐・きれい・麗しい…と、挙げればキリがありませんが、より明確に表現する言葉があります。
「どの言葉が、一番ぴったり合う表現かな?」と考えながら文章を書くと、語彙力が増えて表現力を養うことにつながります。
日記を書くのが苦手なお子様は、国語辞典を読むだけでもいいと思います。
なんとなく開いたページの知らなかった言葉の意味を読んでみる
⇒その意味のなかに知らない言葉や好きな言葉があれば、それを辞書で引く
⇒その言葉の意味のなかの知らない言葉や好きな言葉を辞書で引く
というような繰り返しや、自分や家族の誕生日に関連した数字のページを見てみる…などという方法でもいいでしょう。
ゲーム感覚で、楽しみながら国語辞典に触れることが大切です。
また、「絵を描く」「音楽を聴く(演奏する)(歌う)」「詩を書く」のような、趣味や好きなことは思いっきりやらせてあげたいですね。
このような趣味も表現力を伸ばすことにつながります。
ほかには、多文化に触れることも表現力を伸ばす方法としてあげられます。
「外国人=自分を表現する力がある・外向的」というイメージをお持ちの方も多いと思います。
一方、日本人は慎ましやかで、思慮深い方が多いイメージですよね。
このような違いは、文化や育った環境の違いも影響しています。
特に10代までの若い時期であれば、多文化に触れて表現の仕方を無意識に学ぶことができるのです。
すべてを伸ばす(自己肯定感)
思考力・判断力・表現力のすべてを伸ばす、とっておきの方法は、お子様の自己肯定感を高めることです。
・思考力
「自分はどう思う」「自分はどうしたい」という意見が受け入れられないと思えば、意見を言う前に考えることをやめてしまいます。
・判断力
「失敗したらどうしよう」「自分が選んだら、間違うかもしれない」と思えば、なかなか判断できません。
・表現力
「こんな風に言ったら、批判されるかも」「笑われたら恥ずかしいな」と思えば、表現することができなくなってしまいます。
上記は、すべて自己肯定感が低いことによる行動です。
「意見を言えば受け入れられる」「間違っても次があるから大丈夫」「思い通りの表現を褒めてもらえる」
こんな風に思えば(自己肯定感が高ければ)それぞれの力を伸ばしながら、十分発揮することができます。
(自己肯定感を高める方法は、当塾の塾長 松田新士の著書『子どもを伸ばす技術』でくわしく解説されているので、ぜひ参考にしてみてください。)