中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の田中です。
ゴールデンウィークも明けましたが、みなさん休みモードから抜け出せたでしょうか?
本日は「子どもを叱る時のポイント・使ってはいけない言葉」をご紹介致します。
新しい学年が始まって一ヶ月ほど経ち、お子さんの気の緩んだ行動が目につくことも多くなっているかもしれません。
そうすると、叱らなければいけない場面も出てきますよね。
でも、叱る時に気を付けなければいけないことがあります。
それは「人格否定をする言葉を使わず行動を叱る」ということです。
人格否定の言葉とは、例えば
「勉強していないじゃない!ホントに口ばっかり」の「口ばっかり」や
「また弟を叩いて! どうしてそんなに意地悪なの!」の「意地悪」などです。
人格否定してしまうと、子供は傷つき、トラウマになるおそれがあります。
大人になっても、それが心に残り
「自分はどうせ口ばっかりだから、意地悪だから」と強い自己否定の気持ちにとらわれるようになります。
また、親に対する不信感もわいてきます。
親に対して不信感を持つと、これが他者不信感(人間不信)にまでつながります。
親子関係は、子どもにとって最も身近な人間関係なのです。
うちは大丈夫と思っている方もいるかと思いますが、本人も無意識のうちに傷ついている可能性があります。
今一度下記のような言葉を使ってないか振り返ってみましょう!
- なんでそんなにウソつきなの?
- それでもお兄ちゃんなの?
- ホントに不器用だな。
- こんな点数じゃ、お母さんも恥ずかしい。
これ以外にも人格否定の言葉は、たくさんあります。
人格否定の言葉を使うのではなく行動のどこが悪いのかを教えてあげるだけ。
それだけでいいのです。
例えば子どもが皿を割ってしまった時、
「次からはもっと丁寧に皿を扱いましょう」
「こういうふうに持てば、落としにくくなるよ」
「皿を持つときは、両手でしっかり持ちましょう」
指摘するのは、行動だけ。
いま一度、自分の言葉を振り返って子供に良い叱り方をしていきましょう。
今回は「叱る」ことに焦点をあててお話しましたが、
声かけのポイントは「叱る」よりも「ほめる」方の回数を多くすることです。
ささいなことでも良いので子供の好ましい行動を褒めて肯定してあげましょう。
子どもは褒められると、「やればできるんだ」と自信がつき、苦手なことも頑張ります。
子どもの良い行動と悪い行動を見極めて、その時々に合った接し方をしていきたいものですね。