中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
本日から、「学校再開後、家庭学習がうまくいってない…」と感じるお子様とその保護者様に向けて科目別に効率的な家庭学習方法をお伝えします。
今回は小学生の算数についてです。
小学生のお子様は、学校から出された宿題をこなすことだけに集中しがちですが、それ以外でできる家庭学習にはどのようなものがあるのでしょうか。
・とにかく途中式を書いて計算ミスを防ぐ習慣をつける勉強
これから授業スピードがどんどん加速し、学校で復習する時間も削られていくとどうなってしまうのでしょうか。
注意すべきは、
「わからない問題や皆がつまずきやすい問題は解説してもらえるけれど、ケアレスミスは注視されない」
ということです。
丁寧に教える時間がある場合は、生徒一人一人のノートを先生にしっかり見てもらえました。
それが時間的に困難になってくると、ノートの取り方まで指摘してくれる先生がいなくなってしまいます。
すると、途中式を書かずに暗算して計算ミスをしたり、分数では約分を忘れたりしてミスが誘発されやすくなります。
大人の理屈では
- 「ケアレスミスなのだから注意すれば直る」
- 「わからないわけではないのでいつでも解決できる問題だ」
と考えるかもしれませんが、これが癖になってしまうと将来非常に危険です。
大事なテストで、簡単な問題で点数を落とす原因になりかねないので、「途中式は決して遠回りではない、むしろ近道である」と家庭学習でも意識させることが大切です。
・苦手は毎日15分だけやってみる
小学生の算数では、ほとんどのお子様が「苦手」と感じる単元があります。
そこを家庭学習でどのように効率的に得意にしていけば良いのでしょうか。
その方法は、
「毎日10分だけ取り組む」
これだけです。
あまり長い時間苦手に取り組むと自信をなくしてしまうので、これくらいの時間が望ましいでしょう。
例えば「くふうした計算をしましょう」という計算の決まりを使った計算は多くの子どもが苦手とするところですが、パターンを理解してしまえばこっちのもの。
ただパターンを理解するのに少々時間がかかる場合があります。
その理解ができるまで毎日短時間だけ繰り返してみてください。
繰り返すことでコツがだんだんわかってきて、苦手単元から得意単元に変えることができた、という成功例は小学生の算数には意外と多いものです。
算数は「習うより慣れよ」という場面も少なからずあります。
「本当かな」と思ってしまうかもしれませんが、本当です。
最初は1日1問でもかまいません。
ぜひ、「やっぱり苦手だな」と感じる場面があっても、「あと5分だけ、10分だけ」という気持ちで繰り返してみてください。