部活と勉強、両立のバランスを見直す秋

秋は大会シーズンや練習量の増加で、部活と勉強の両立に悩む家庭が増える時期です。

「頑張っているのに結果が伴わない」と感じると、子ども自身も保護者様も不安になりやすくなります。

だからこそ、この時期は“やり方を整えること”が両立のカギとなります。

“全部やろう”を手放す

「部活も勉強も完璧に」という思いは立派ですが、実際には追い込まれやすい考え方です。

むしろ優先順位をはっきりつけ、“今日はここまで”とゴールを小さくする方が継続できます。

例えば「英単語を10個だけ」「ワークを1ページだけ」と決めることで、“やれた”という感覚が積み重なりやすくなります。

長時間勉強できないときでも、短時間を小分けにすれば十分な効果が出ます。

10分だけ単語を覚える、帰宅後に漢字を5つだけ書くなど、小さな単位で区切ることが大切です。

行動科学でも“ハードルを下げる”ことが継続につながるとされており、この方法なら忙しい部活生でも実行可能です。

「今日は疲れているね、でも10分だけやってみようか」と声をかけられると、子どもは次の行動に移りやすくなります。

保護者の承認や励ましは、勉強と部活を切り替えるスイッチの役割を果たします。

短時間の積み重ねが、秋を乗り切る土台になります。

両立のコツは量ではなく工夫です。

小さな行動を継続しながら、勉強と部活の両方を楽しめるリズムを整えていきましょう。