受験生の12月:後悔しない冬休みの過ごし方
子どもを注意したり叱ったりするときは、論理的思考を持って子どもと接しましょう。
今回は、ロジカルシンキング(論理的思考)について、演繹法・帰納法といった論理展開の仕方を解説していきます。
ロジカルシンキング(論理的思考)とは
「○○をしたらダメだよ」とお子様に注意するとき“なぜダメなのか”を明確に伝えていますか。
「ダメって言ったらダメ」「親のいうことを聞きなさい」ではなく、理由を曖昧にせずに伝えることが大切です。
お子様だけでなく大人でも、納得できないことや理由のハッキリしないことはやりたくないもの。
逆に、理由がわかり納得できれば、すんなりと受け入れられるはずです。
演繹法(えんえきほう)
論理展開の仕方の一つに、演繹法というものがあるのをご存知でしょうか。
演繹法は、根拠に基づき論理展開し結論に至る思考アプローチです。
具体的には
事実1:英検・漢検などの検定は内申点に記入される
事実2:内申点は高校入試に影響する
↓
結論:検定は高校入試に影響する
のような考え方です。
事実1である「英検・漢検などの検定は内申点に記入される」と事実2の「内申点は高校入試に影響する」といった2つの事実から「検定は高校入試に影響する」といった結論を導き出します。
また、ソース(根拠)があるから説得力が増します。
帰納法(きのうほう)
演繹法と一緒に語られることの多い帰納法。
帰納法は、いくつかの事例の共通点から仮説を導き出す思考アプローチです。
具体的には
事例1:A君がクラスで剣道の段位について発表した
事例2:Bちゃんが剣道の道場に見学に行っていた
事例3:人気YouTuberが剣道の動画をアップしていた
↓
共通点:剣道が話題に上がっている
↓
仮説:最近みんなが剣道に注目している
といった考え方です。
事例1・2・3に共通するのは「剣道を話題にしていること」です。
そこから考えて「最近みんなが(世間が)剣道に注目している」といった仮説を導き出します。
帰納法は、いくつかの事例から考察するときに役立ちます。