中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
いきなりですが、「論理的思考力」というものをご存知ですか。
「論理的」という言葉から、何となく固いイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、この「論理的思考力」こそ、これからを生きる子どもたちに必要な力であると言われています。
論理的思考力とは、論理に従って物事を考える力のことです。
文部科学省は新学習指導要領において「生きる力」を重要視していますが、その「生きる力」を構成しているもののひとつが、この「論理的思考力」なのです。
論理的思考力が足りないと、どんなことが起こるのでしょうか。
例えば、気合いを入れてテスト勉強をしたのにいつもより悪い点数をとってしまった子がいるとします。
もしその子に論理的思考力が足りないと、ただ漠然と「頑張りが足りなかったのかな」と思うだけで終わってしまいます。
すると、次のテストでもきっと同じような結果になってしまいますよね。
このように論理的思考力が足りないと、何か問題にぶつかった時、「何となく」や「直感」で問題を解決しようとします。それでは本当に問題は解決できません。
もし同じ状況で、その子に論理力思考力があると、
- 「点数がいつもより下がってしまった原因は何なのか」
- 「テスト勉強のやり方のどこをどのように改善すべきか」
- 「原因はどうして出来たのか」
などを筋道を立てて考えることが出来ます。
例えば先ほどの例で言うと、
- 点数が下がってしまった原因は、点数の高い文章問題を1問も正解することができなかったから。
- 文章問題を1問も正解できなかったのは、テスト勉強の際、文章問題にかける時間がとても短かったから。
- テスト勉強の際は、まず文章問題の型を覚えるために、同じ問題を何度も繰り返し解くべき。
と、原因〜対策を筋道を立てて考えることができ、次にやるべきことが明確になります。
さらに、今後同じような問題が起こった時に、過去の経験からすんなり問題を解決することが出来たり、問題発生を事前に防ぐことが出来ます。
このように、論理的思考力があると勉強を進める上でとても有利です。
しかしもっと大切なポイントは「論理的思考力があると、勉強のみならず人生をもっと豊かにできる」ということです。
人生において問題にぶつかることは幾度となくあります。
勉強だけではなく、人間関係、仕事、趣味、恋愛……
どんなことでも、問題なく全てをこなせる人はいません。
その問題のひとつひとつを解決することが、人間を大きくさせます。
そして人としてのうつわが大きくなることで、相手を受容したり、自分自身を尊重したりすることに繋がっていきます。
「論理的思考力」を身につけるということは、人生をより豊かにするということなのです。
ぜひ、「論理的思考力」について色々調べてみてくださいね。