中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の三井です。
本日は、理科のテストの点数をあげる方法を一つお話したいと思います。
理科のテストの点数がなかなか上がらない子の普段の様子を見ていると、「重要語句」と「計算問題」のほかに、「実験問題」を解けていないことが意外と多いことに気づきます。
重要語句の覚え方、図を実際に書いて暗記する方法は以前の記事にも書きましたので、そちらをご参照ください。
また、計算問題に関しては岡田さんの記事(夏休み、理科が苦手な子におすすめの勉強法)がとても参考になります。
実際、理科の計算問題は「いかに公式を覚えているか」、そして「その公式をきちんと使えるか」に尽きます。
『質量パーセント濃度(%)=溶質の質量(g)/溶液の質量(g)×100』、
『湿度=1㎥の空気中に含まれる水蒸気の質量(g/㎥)/飽和水蒸気量(g/㎥)×100』
などの公式は覚えていないと始まりませんので、そこはしっかりと覚え、その上で学校のワーク等の計算問題を繰り返し解き、単元ごとにどの公式を使うのか、どうやってその公式を使うのかのパターンをつかんでいきましょう。
さて、こうした勉強を続けていると、どうしても見落としがちなのが「実験問題」です。
この実験問題、けっこうな頻度でテストに出てきますが、そこで点を落としている子は一定数確認出来ます。
「実験問題はどう勉強したらいいか分からない」という子は多いです。
しかし、中学の各単元の実験問題はある程度パターンが決まっています。
『金属はたたくと薄く広がり(展性)、磨くと光り(金属光沢)、電気を通す』といったように重要語句で覚えた特性を応用しなければいけないパターンもありますが、それでも実験は無数にあるわけではありません。学校や塾のワークを2度3度と解いて、計算問題と同じくパターンをつかむことが大切です。
理科の実験問題には定番の問題が出てきます。
例えば、植物の葉の光合成の実験。
葉をヨウ素液につけて反応を見る前に、①熱湯につけてあたため、②あたためたエタノールにひたし、③水洗いをした後に、④ヨウ素液につける。
といった工程をふみます。
この実験の中でテストに出やすいのは、②の工程で「エタノールを直接過熱してはいけないのはエタノールのどのような性質があるからか。」という問題と「葉をエタノールであたためたのは何のためか。」という問題です。それぞれの答えは「引火しやすい性質。」と「葉を脱色するため。」ですが、これはもう決まった答えです。要はこれを覚えていればそれだけで点が取れるのです。
理科のテストの点数が伸び悩んでいるお子さんは、このような実験問題の定番の答えをきちんと覚えていない場合があるので、
普段解いているワークや過去のテストをチェックして、問題の傾向と解答のパターン化を整理してみましょう。