中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
皆さんは「プレマックの原理」という言葉を聞いたことがありますか。
耳慣れない言葉かと思いますが、実は、勉強に活かすことのできるものなんです。
そこで今回は、プレマックの原理とは何か、またその活かし方についてお話します。
プレマックの原理とは?
まず、プレマックの原理についてご説明します。
プレマックの原理とは、行動主義心理学研究者であるデイヴィッド・プレマック(Devid Premack)が提唱した、特定の行動を強化するための原理です。
プレマックの原理を簡単に言ってしまうと、「自発的に行いたくない行動を自発的に行いたい行動とセットにすることで、行いたくない行動の頻度を増やす」というものです。
これだけを聞くと難しそうに聞こえますよね。もっと具体的に言うと、例えば部活動の練習が終わったら好きなおやつを食べられるなどのように、好きなことを報酬とすることで、やりたくない行動の頻度を増やすことを言います。
プレマックの原理を学習に活かす
面倒くさいけれどやらなくてはいけないこと、継続して行うことで成果が現れることにプレマックの原理は有効です。つまり、学習の場面にぴったりだと言えますね。
苦手な分野の勉強を1時間したら好きなおやつを食べる、テストで目標点を超えたら休日に遊びに行けるなど、自分の状況に合わせて内容を決めてみましょう。
「報酬」とする行動をテレビやゲーム、漫画などに設定する場合はつい時間が長くなってしまいがちなので、しっかり時間を区切って設定するようにすると良いでしょう。
「行動」と「報酬」はバランス良く
ルールを決めるときには、自発的に行いたくない行動と報酬のバランスを考えて決めるのがおすすめです。
2時間勉強したら10分テレビを見るなど、「行動」と「報酬」のバランスが取れていないと、だんだんと「行動」をスキップして「報酬」だけを受け取るようになってしまう可能性があります。
大きな行動に対する報酬と、日々の小さな行動に対する報酬を使い分けられると良いですね。
だれもが勉強しなくてはいけないことはわかっていますが、やらなくてはいけないという気持ちだけだと継続することは難しいものです。
ぜひ、プレマックの原理を活用してみてくださいね。