中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
よく、家庭学習で何をすれば良いか先生に聞くと「教科書のノートまとめをしなさい」と言われることがあります。
ですが、ノートまとめをして成績が上がった!と実感できているお子様はどのくらいいるでしょうか。
今回は、よく勉強方法のひとつとして取り上げられる「教科書のノートまとめ」について、結果につなげるためのポイントをお伝えします。
そもそも、なぜ教科書をノートにまとめるのでしょうか。
教科書に書かれていることをただノートに書き写すだけでは意味がありません。
覚えたいことは、勿論教科書に書いてあること。ですが、教科書の内容をそのままノートに転記するだけでは、それはただの写経になってしまいますよね。
大事なのは、教科書の内容を一度自分の中に入れて味わい、理解できたことだけ自分の納得できる言葉でノートに書いてみるということです。
よく「書いて覚える」という暗記法が取りざたされますが、それは反復して書くことが効果的であるというだけで、ノートをまとめる時の一回きりではあまり意味がありません。
では、具体的な方法を解説していきます。
①覚えたい範囲の重要なトピックを書き出していく。
このとき、文章にせずに箇条書きにしましょう。
ぎちぎちに詰めて書かずに余白をあけておくことも必要です。
②ノートを眺める癖をつける。
頭をつかいながらノートまとめをすることはとても大切です。
ただ、一回まとめただけでは意味がありません。
重要なことは、まとめた情報にその後どれだけ触れられるかということです。
様々な場所で見られる B5 の標準的なノートでなくメモ帳サイズのものにまとめるのも良いかもしれません。
③暗記すべきものは、覚えたら線を引いてどんどん消していく。
暗記に関する単元であれば、暗記できたものから一つ一つ線を引いて消していくと、最終的に覚えにくいと感じている内容だけが浮き彫りになります。
覚えにくいと感じるものは得てして理解度も不足していることがほとんどです。
再度教科書に戻ってその内容をよく復習しましょう。
④そもそもノートを書くことに苦手意識がある場合、どうしたら良いのか。
教材や科目によっては、重要事項をまとめてくれているページのある教科書もあります。
もし、どうしても「書くこと」に苦手意識のあるお子様は、そのようなページをコピーして持ち歩き、何度も見返したり暗記できたものに線を引いたり…という勉強をすれば良いでしょう。
たしかに学校では「ノートを綺麗にとりなさい」と指導されることがほとんどです。
ですが、無理にノートを書こうとしてそれに時間をかけるよりも、簡単な方法を選ぶほうが賢い選択であると思います。
書くのがそもそも苦手な子にとって、「ノートをとる」ということはハードルが高いでしょう。それならば、また別の時間にもっと難易度の低い「書く」ことに特化した訓練を少しずつすれば良いのです。