中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
夏休みに家でダラダラしてばかりの子は、怠けているのではなくて、勉強の仕方が分からない・勉強の楽しさに気づいていない、というのを前回お話ししました。
今回は、子どもにムダなストレスを感じさせない親の接し方についてお話ししていきます。
そもそも何で子どもにストレスを与えないように気を付けなければならないのか
「子どものストレスになるような接し方=親御さんにとってもストレス」です。
「うちの子は怒られないとやらない」と思っている親御さんもいらっしゃるかと思いますが、子どもの意欲を引き出せば、怒られなくても行動します。
同じ行動(勉強)をするのなら、ストレスを感じながらするよりも、やる気を持ってやった方が身になるのは当然です。
子どもは子どもなりに考えている「勉強しなさい」は禁句
ただダラダラしているように見えていても、お子様はお子様なりにいろいろと考えています。
そんなときに「勉強しなさい」といっても、逆効果になってしまいます。
「今やろうと思ってた!」「言われなくてもやるよ!」そんな風に思って、やる気を削がれてしまいます。
「勉強しなさい」といっても、子どもは動きません。逆にストレスに感じたり反発してしまうので、この言葉は禁句です。
叱る・比べるのは逆効果
「いつもダラダラしてばっかり!」「〇〇くんは夏休みの課題がもう終わったんだって」
子どもの行動(実際は行動しないこと)を叱ったり、ほかの子と比べたりしていませんか。
「行動しないことを叱る⇒反発する⇒言う事を聞かないから叱る⇒反発する・・・」といった負のループになってしまいます。
こんなことが続けば、お互いにストレスを感じてイヤになってしまいますよね。
やり方が分からないから手を付けられなかった勉強は“嫌なもの”といったイメージが擦り込まれてしまうかもしれません。
また、ほかの子や兄弟と比べるのも厳禁。
「私は〇〇ちゃんより勉強ができないもん」「僕はお兄ちゃんより頭が悪いから」とお子様が思ってしまいます。
劣等感を持つようになって自己肯定感を下げてしまうので、失敗を恐れる子になり、いろいろなことに挑戦する気力がなくなってしまいます。当然、勉強もしたがりません。
お家でダラダラしてばかりのお子様を見て、叱りたくなったり「勉強しなさい」と言いたくなってもグッと我慢。
効果的な声掛けや行動で、勉強を促しましょう。
次回は、夏休みにダラダラしている子への親のアプローチ方法についてお話ししたいと思います。