中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
夏休み明けは子どもがストレスを感じやすい時期です。
前回は、勉強面の子どものストレスと対処法をお話しましたが、今回は生活面や人間関係でのストレスについてお話したいと思います。
夏休み明けに子どもが抱える生活・人間関係のストレスとは?
夏休みも終わり2学期がスタートして、子どもが抱える生活・人間関係のストレスには下記のようなものが挙げられます。
- 生活リズムを上手く取り戻せていない
- 自由が少なくなり窮屈さを感じる
- 集団生活に疲れを感じる
- 久しぶりの友達とのかかわりに不安を感じる
自由に生活できた夏休みから、学校生活に戻るのに大きなエネルギーが必要です。
そのため、生活リズムを上手く取り戻せていない子もいますし、窮屈さを感じる子もいます。
また、集団生活に疲れを感じたり、久しぶりの友達とのかかわりに不安を感じる子も。
なかには、理由は分からないけどなんだか気持ちがモヤモヤして、それがストレスになっている可能性もあります。
生活面での子どものストレスに対する適切な対処法
生活面のストレスに関しては、早寝早起きを徹底して生活リズムを取り戻す工夫が必要です。
とくに、夏休み明け最初の土日は要注意です。「休みの日だし、久しぶりの登校が数日続いたから疲れているだろうし、好きなだけ寝かせてあげよう」と思うのも分かりますが、ここで遅く起きてしまうと、余計に生活リズムが整うまでにさらに時間がかかる原因となります。
夜は早く寝る、朝は早く起きる、土日の日中にどうしても眠いときは15~30分程度の昼寝をするなどの取り組みで、子どもの生活リズムが整うようにアプローチしましょう。
人間関係の子どものストレスに対する適切な対処法
人間関係の子どものストレスは、子どもの気持ちに寄り添った対応が必要です。
子どもの話をよく聞いて、何に対してストレスを感じているのかを察知してあげるようにしましょう。
お友達と上手くいっていない状況でも「誰と」「どんなトラブルが」を話したくない子もいます。とくに小学校高学年や中学生になるとそういう子が増えますが、無理に聞き出すのはNGです。
「話したくなったら話して」といったスタンスで、何気ない親子のコミュニケーションを大切にしましょう。
一方、どんな人間関係にストレスを感じているかが分かったときは、①共感する②ポジティブに変換する③アドバイスをする、といったステップで対応しましょう。
人間関係のストレスはすぐに解決するものではありません。しばらくの間は子どもの様子をよく見て、話す時間をたくさんとるようなアプローチが必要です。
子どものストレスには、早めに対応していきましょう。
生活・人間関係のストレスを放置すると、行き渋りや不登校につながるケースも少なくありません。
親御さんだけで解決できないようなこともあるかと思います。そのようなときは学校の先生に話して協力してもらうようにしましょう。