中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
昨年から続くコロナ禍。2020年3月からは、全国の一斉休校もありました。
登校できるようになっても、マスク必須の日常。給食でも黙食が実施されています。
今回は、コロナ禍における児童・生徒の不登校についてお話ししていきたいと思います。
不登校児童・生徒が過去最多
昨年(2020年)不登校だった小中学生が19万6127人にのぼり、過去最多ということが分かりました。
文部科学省は「コロナ禍が子どもたちの生活に変化を与えた」と分析しています。
また不登校の児童・生徒に加え、「新型コロナウイルスの感染回避」のために長期欠席した児童や生徒もおり、2万905人という結果になりました。
親の私たちが出来ること
子どもたちの不登校は、今やめずらしいことではありません。
人間関係(友達や先輩・先生)、勉強(成績・授業内容)など、子どもたちは学校生活でさまざまなストレスにさらされています。
それに加えて昨年からのコロナ禍で、子どもたちは更なる不安やストレスを抱えるようになりました。
では、親の私たちには何ができるのでしょうか。
この問題は、簡単ではありません。子どもたち、一人ひとりの性格や感性、思考の傾向が異なるからです。
「親がこう言えば解決する」といった“共通する正解”のない問題です。
しかし、そんななかでも親である私たちにできること。
それは、お子様の一番の理解者として一番近くで見守り、心強い味方になることだと思います。
「何回言えば分かるの?」
「なぜ叱られるようなことばかりするの?」
子育てを本気でしていればしているほど、親御さんの悩みも尽きません。
ときには、叱り過ぎた自分を責めてしまうこともありますよね。
親御さんのイライラや沈んだ気持ちは、お子様にも伝わります。
お子様が明るく元気にコロナ禍を乗り越えられるように、お子様の自己肯定感を高めることがキーポイントとなります。
そして、できることなら、親御さん自身の自己肯定感を高めることも考えていただきたいポイントです。
お子様の努力を見逃さずに褒めると同時に、親御さんも自分自身を褒めてあげてください。
自己肯定感の高い子は、お友達を褒めることもできます。お友達の良いところを見つけて褒める…いい波動が広がっていくのです。
お子様が意識していなくても「じつは放っておいたら不登校になりそうな子」を止めることができるかもしれません。
【何でも話せる親子関係、いつも自分の努力を認めてくれる親】
それが不登校の増加に歯止めをかけて、コロナ禍での学校生活を充実させる糸口となるのではないでしょうか。
参考:R2児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要/文部科学省
『子どもを伸ばす技術』著者:松田新士