中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
だれもがストレスを抱える現代。それは子どもも例外ではありません。
「うちの子はまだ小さいからストレスなんてないだろう」と思ってしまうかもしれませんが、子どもには子どもなりのストレスがあります。
そこで、2回にわたりストレスと上手に付き合う方法であるストレスコーピングを中心にお話します。
ストレスとは?
ストレスと聞くと、嫌なことや辛いことが原因になっていると思われるかもしれませんが、ストレスとは外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことを言います。
つまり、進学や進級など喜ばしいことであっても、変化や刺激を受けることはストレスの原因となるのです。
ストレスの原因にはどんなものがある?
ストレスの原因となるストレッサーには、外的ストレッサーと内的ストレッサーがあります。
外的ストレッサーには、寒暖の変化などの物理的ストレッサー、人間関係などの社会的ストレッサーが挙げられます。室内外の気温差が広がる季節や、クラス替えや進級などで人間関係に変化が起こる時にストレスを感じやすくなると言えるでしょう。
内的ストレッサーには、悩みや焦りを感じるなどの心理的・情緒的ストレッサーや疲労などの生理的・心理的ストレッサーがあります。勉強がうまくいかない、暑くて疲れてしまい疲労を感じるなどの状況にある場合は、ストレスを感じやすい環境にあると言えます。
ストレスの構成要素とは?
ストレスには大きくわけて3つの構成要素があります。
①ストレスの原因となるストレッサーの発生
②ストレッサーにより刺激された状態であるストレッサーの認知
③ストレスを認知すると防御反応として表れるストレス反応
です。
ストレス反応は、イライラする、おなかが痛くなるなどの精神的、身体的な反応から、遅刻が増えるなど行動的な反応まで、人によってさまざまです。
このようなストレス反応が出ているにも関わらず、無視し続けてしまうと回復するのがとても大変になってしまうため、そうならないように上手くストレスに対処する必要があります。
その方法の一つが、ストレスコーピングです。
次回は、ストレスコーピングについてお話します。
◎参照
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会「ストレスとは」
厚生労働省 e-ヘルスネット[情報提供]「ストレスコーピング」
厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス「ストレスって何?」
坪井 康次 東邦大学医学部心身医学講座「ストレスコーピング-自分でできるストレスマネジメント-
草場漢方薬局「ストレス対処法~3つの分類~」