受験生の12月:後悔しない冬休みの過ごし方
金融リテラシーの重要さ、海外との違い、なぜ子どもにも求められるのか、について前回・前々回と解説しました。
今回は、実践編として「周りの大人ができるアプローチ方法」を紹介します。
小・中学生×金融リテラシー
小・中学生のみなさんに学んでほしい金融リテラシーの内容として、政府広報オンラインでは以下のことが示されています。※
【小学生】
おこづかい・お年玉、買い物や手伝いなどの体験を通してお金に関わる経験・知識・技能を身につけ、社会のなかで生きていく力の素地を身につける。
【中学生】
おこづかい管理や買い物の経験も増え、家計や生活設計について理解し、将来の自立に向けた基本的な力を養う。
難しいことを小・中学生が学ぶ必要はありません。
まずは、ざっくりとした「お金の仕組み」や「お金の使い方」を学び、身につける練習をすればよいのです。
金融リテラシーを育むために
金融教育を家庭で行うのは、そう難しいことではありません。日常のさまざまなことから、アプローチが可能です。
- おこづかい帳をつけさせる
- お使いに行ってもらう
- お手伝いをしたら〇〇円といった報酬制にする
- クレジットカード・保険などの仕組みをざっくり話す
どれも金融リテラシーを養うための一つです。
さらに、国ではお金について学べるコンテンツも用意していますので、いくつか例をあげてみます。
小学生向け
▶お金の使い方や「お店を経営するとしたら?」などがクイズ形式で学べます。
▶お金の流れ・インフレやだ触れなどお金の価値について、マンガで学べます。
▶税に関する知識の基礎を学べます。
中学生向け
▶家計管理・保険・株式・クレジットなどについてのパンフレットがPDFで見られます。
▶契約について・トラブル時の対応についてが学べます。
▶税の仕組み・国の財政・税の役割などが学べます。
とくに中学生向けの場合、契約などの民法が関わるものや難しい内容もあります。
お子さまに「これを読んで」というのは正直難しいかもしれません。お金について「難しい・面倒くさい」といったイメージを与えてしまう可能性があるからです。
ですので、親御さんが目を通し、何かのタイミングで“内容をかいつまんで話す”といった方が有効です。
金融教育を本格的にスタートさせなくても、お子様の5年先・10年先を見据えながら「社会に出て困らない・トラブルに遭わない」ために、家族でお金の話をする機会が設けられるといいと思います。
少しずつで結構ですので、お家でもお子様の金融リテラシーを養うアプローチをしていきましょう。